五島列島は九州最西端、長崎港から西に約100kmに位置する140もの島々からなる列島です。人口は約7万人。自然海浜や海食崖、火山景観など複雑で変化にとんだ地形をしているのが特徴で、ほぼ全域が西海国立公園に属して
います。五島列島を形成する中心にある島が、最北端に位置する「宇久島」、その南に「小値賀島・野崎島」、五島で二番目に大きい中通島を含む北東部を「上五島」、五島で一番大きい福江島を含む南西の島々を「下五島」です。
年間平均気温は約17℃。一年を通して過ごしやすい温暖な気候です。海水浴を満喫するなら夏。教会巡りなど観光メインなら4~5月、10~11月がいいでしょう。島内観光はレンタカー、貸切タクシー、自転車などが便利。
下五島は、五島列島の南部にある福江島・久賀島・奈留島などの島々です。五島列島の中でも一番大きな福江島。福岡空港、長崎空港から五島福江空港へ飛行機でも行くことができます。沖縄の海にも負けないくらいの美しい「高浜海水浴場」、福江島西端にある「大瀬崎灯台」から見るサンセットは絶景です。またノスタルジックな「堂崎天主堂」や芝生に覆われた「鬼岳」で見渡す景色も最高。
上五島と呼ばれる新上五島町は、五島列島の中心部にあり、中通島、若松島を中心とした島々で構成されています。上五島はなんと教会が29もある祈りの島。その中でも頭ケ島天主堂は2018年(平成30年)に世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に登録された「頭ヶ島の集落」にある石造りの天主堂です。訪れるには事前連絡が必要なので注意してください。蛤浜海水浴場はどこまでも続くような白い砂浜が続き、夏には多くの海水浴客が訪れます。
小値賀島は、島全体が西海国立公園に指定されています。また「日本で最も美しい村」にも選ばれ、懐かしい日本の原風景が残る小さな島です。小値賀町は大小17の島々で構成されており、集落があるのは6島。小値賀町に属する野崎島には、かつて人々が暮らしていましたが、今はほぼ無人島となっています。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に登録された「野崎島の集落跡」があり、今でも多くの観光客が訪れます。
宇久島は五島列島最北端に位置し、島の大半が西海国立公園に属する大自然の美しい島です。白い砂浜と青く輝く海は心が癒されます。昔から海士(あまんし)たちが素潜りでサザエやアワビなどを採り栄えてきました。「火焚崎」は平家盛(清盛の異母弟)が上陸したといわれている場所で、宇久島屈指の景勝地です。「アコウの巨樹」は、佐世保市の天然記念物で樹齢数百年、1つの根から4本の幹がでており幹回りは最大16メートルで大きさは長崎県下一。島のパワースポットのひとつです。宇久島では自然原野を生かした牛の放牧が盛んで、海を背景に牛が草をはむのどかな光景が見られます。
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