東京から南へ1,000km
東京から南に約1,000kmの太平洋上に浮かぶ30余りの島々の事を小笠原諸島と言います。聟島(むこじま)列島、父島列島、母島列島、火山列島の4つに分かれています。人が暮らしているのは父島と母島のみ。
海に囲まれた小さな島で、独自の進化を遂げた多くの生き物や、それらが織り成す生態系を間近に観ることができます。
亜熱帯気候の小笠原諸島は、年平均気温が23度で年間を通して暖かく、とても過ごしやすいのが特徴です。
2011年世界自然遺産に登録
島の誕生から一度も大陸と陸続きになった事がない小笠原諸島では、海を越えて辿りついてきた生き物たちが小笠原の環境に適した色や形へと変化していきました。その結果、小笠原にしかいない固有の生き物の割合が高く、植物や昆虫類では約3割、カタツムリやナメクジなどの陸産貝類に至っては9割以上にものぼります。
日本全体に生息する800種ほどの陸貝のうち、約100種が小笠原群島(聟島列島、父島列島、母島列島)の固有種にあたります。74.1㎢の面積から考えると驚くべき数字です。こういった独自の進化が将来に引き継いでいくべき世界の財産として生態系の価値を認められ、2011年6月、世界自然遺産に登録されました。
「東京のガラパゴス」とも呼ばれる小笠原諸島。森や山で動植物を観察するトレッキングツアーや、海でのホエールウォッチングなど、小笠原の自然をぜひ現地に行って体感してください。
小笠原諸島には飛行場はありません。交通手段は、船のみ。東京の竹芝桟橋から父島までの定期船「おがさわら丸」に乗って行くことができます。所要時間は片道24時間。船内にはエストランや展望ラウンジなどがあり、なかなか他では味わうことのできない船旅が体験できます。母島へは父島から「ははじま丸」でアクセスできます。
小笠原諸島までの交通手段は、東京竹芝桟橋から出港する定期船「おがさわら丸」。
朝11時に出港し、約24時間かけて翌日11時に父島二見港に到着します。
船内にはレストランや売店、子供が遊べるチルドレンルームなどの施設が充実。ゆったりと船旅をお楽しみください。