2022年9月3日。ビーウェーブが主催するツアーとしては初の富士登山ツアーが行われました。添乗員はビーウェーブの山大好き社員和田と松竹芸能の旅芸人チュンちゃん。チュンちゃんは芸人さんでありながら旅程管理者の資格を持つ異色のヒトなのです。今回縁あって当社のツアーに見習い添乗員として参加していただくことになりました。
今回は1泊2日の行程です。富士登山では王道とも言われる「山頂でご来光を目指す」ことを目的とした内容でした。それでは、いざ出発!
今回は東京新宿からの出発でした。普段は関西住みの私ですが、大都会東京からの出発ということで、普段とは少し違う雰囲気で少し緊張(笑)
東京を出発した時は青空がちょっとしか見えず。「登山の時には晴れますように!ご来光が見られますように!!」と願いながら添乗員席に座っていました。
※2023年は三島駅発着となります。新宿発ではございませんのでご注意ください。
トイレ休憩は談合坂サービスエリアで。普段関東圏を訪れない関西住みの私。何でもキラキラして見えました(笑)大きなサービスエリアでトイレ休憩での立ち寄りには勿体ないほどの大きさでした。
おおお!気づいたら晴れ間が広がっているではありませんか!これはいい感じ♪
いよいよ富士スバルラインの料金所に着きました。ここから片道約40分で富士スバルライン五合目に到着です。
13時10分。マイカー規制が解除となった9月ともあり、五合目付近の渋滞があり予定よりも遅れて五合目に到着しました。下界とは打って変わってヒンヤリとした空気。温かい恰好に着替え、ここで登山前のお昼休憩をとります。休憩時間は1時間ほど。ビーウェーブのツアーでは「富士山みはらし」を利用。一階は売店コーナーとなっており、ドリンクやお土産、登山用具が揃います。二階が食堂、三階が宿泊&休憩施設となります。それでは富士山みはらしの中を少し紹介します!
せっかくなので富士山みはらしのオリジナルメニューをいただくことに。富士山うどんという名のシンプルなネーミング(笑)さてさてどんなうどんなのでしょうか!?
「あ!富士山発見!」そうなんです。かまぼこに富士山が描かれているんです♪これは正しく富士山うどんですね(笑)大きなちくわ、きつね、わかめとボリューム満点。麺も太くしっかりしているので登山前のエネルギー補給にオススメの一品です!
ここみはらしロッジと呼ばれる富士山みはらし3階にある宿泊施設をツアー参加者も利用できます。
こちらの大広間はお食事後の休憩や出発前の準備にご利用ください。
不要なお荷物はコインロッカーに置いておくことも可能です。
※往復ともに同じバスを利用するツアーでは、バスの車内に荷物を置いておくことができる場合もございます。詳細はお申込みのツアー内容をご確認ください。
14時20分。遂に登山開始です。今回ガイドしてくれるのは本日宿泊する八合目山小屋の太子館に所属する藤本ガイド。これまで100回以上富士山に登ってきたベテランガイドです。しかも晴天率が非常に高いんだとか。これは期待です!
出発前には全員で「エイエイオー」の掛け声で出発します。今回ツアーに参加するほとんどが富士山初挑戦の方たちでした。実は添乗員の私も初めて。山登りは趣味でやっていて北アルプスや近畿圏の山はいくつか登りましたが、日本一の高さを誇る富士山へは登ったことがありませんでした。ここからはガイドにバトンタッチし、皆さんと一緒に登山を楽しもう!そんな気持ちで臨みました。
出発前の記念写真も忘れずに!今回は東京出発のツアーではありましたが、関東圏以外にお住まいのお客様も多く参加されていました。このパーティで富士山の頂を目指します。見ず知らずの人でも登山は不思議と距離を近くしてくれます。おひとり参加の方も安心してご参加いただけるのが富士登山ツアーの魅力です。
登山道に入る手前、富士山保全協力金のお願いがあります。これは富士山のトイレの改修や環境保全にかかるための経費などに充てられています。基本1,000円(子どもや障害者は協力できる範囲の金額)をお願いしています。
富士スバルライン五合目(標高2,305m)から六合目(標高2,390m)までは比較的なだらかな登りです。特に初めはこの写真のように平坦で整備されている道を歩くので歩きやすく楽です。
泉ヶ滝という小さな滝が分岐を超えると、樹木の生えた登山道になります。
雪の重みにも負けずに佇む立派な大木のトンネル。
何という花か分かりませんが、こんな高山植物も六合目までにはいくつも見られます。自然を楽しみながら、なだらかな山歩きを“ここまでは”楽しむことができます。
六合目に到着しました。ここ富士山安全指導センターでは、1980年に起きた大規模な落石事故をきっかけに、翌年から開設されました。その名のとおり、登山者への安全登山指導のほか救急対応や気象情報の提供などが行われています。また、ヘルメットの無料貸し出し(デポジット2,000円/個)もしているので、不安な方は借りられるのをおすすめします。
ここにはトイレもあります。次のトイレまで一時間以上歩くことがほとんど。富士山で我慢は禁物です!
なんと!ガスがとれてきました。元気なうちにもう一度集合写真を(笑)
6時ちょうど。休憩を終え、六合目(2,390m)から七合目(2,700m)を目指します。青空が顔を出し、参加者の皆さんからは「おおお!」と感動の声が飛び交いました。それだけ皆さんがお天気を待ちわびていたんだと思います。ここからの山道はひたすらジグザグと進みます。さきほどよりも傾斜のある山道となるため、覚悟して登りましょう!
このとおり、添乗員もまだまだ元気です!天気がいいと気持ちまで晴れてきます。
休憩中、こんな写真を撮らせていただきました。雲海の上をまるで飛んでいるかのよう。このようにして皆さん楽しみながら登山をされていました。
七合目日の出館(2,720m)に到着しました。こちらの小屋の前で休憩です。
このように山小屋にはドリンク等の販売があります。富士山では空のペットボトルと山小屋で買ったペットボトルを交換してくれるので、ザックがペットボトルでいっぱいになることはありません。マメな水分補給をして登山に挑みましょう。
17時過ぎ。七合目(2,700m)から八合目(3,100m)まで約100分。仮眠する太子館までのラストスパートとなります。少し空も暗くなってきました。日が落ちるとヒンヤリとしてくるのでウインドブレーカーなど脱ぎ着しやすい防寒具を用意しておくと便利です。
歩いていると大きな鹿に遭遇しました!七合目までは背丈は高くないものの木や植物が生い茂るため、このような高地でも暮らすことができるのかも知れません。人に慣れているのか動く素振りはありませんでしたが、もし出会っても、そっとしておきましょうね。
足元が見えにくくなってきたため、途中からヘッドライトをつけて歩くことに。このあと休憩する太子館から先も夜間登山となるので必ずヘッドライトが必要です。さあ、あとひと踏ん張り頑張りましょう!
19時ちょうど。皆さん、お疲れ様でした~!標高3,100mの太子館に到着です。ガイドの案内の元、誰ひとりリタイアすることなく、ここまでやってくることができました。
館内に入る前に太子館のスタッフより小屋での過ごし方の説明を受け入館します。
太子館は富士山にある山小屋の中でも特にコロナ対策をした山小屋として有名です。写真は一例となりますが、このようにパーテーション付の寝床なので、安心して過ごすことができます。
夕食はカレーライスとおかずです。3,000m級の山小屋では下界と同じような調理方法で調理することができません。太子館では圧力釜を使い、工夫をこらしてお食事を作られているようです。夜間登山に向けてここでしっかりとエネルギー補給をしましょう。
夕食を食べた後にもらえるのが、行動食として食べやすい釜めしとパンです。さらに500mlのミネラルウォーターも付きます。
これらを手にとって出発までしばし寝床で休憩をしましょう。
0時5分。標高の高い場所なので私はあまり寝ることができませんでした・・・。あっという間に出発のときです。ぐっすり寝られた方でも4時間ほどの睡眠時間です。それでも吉田口山頂でのご来光に向けて歩き出します。この日は土曜日の登山ということもあり、混雑するため出発時間が早めに設定されました。その日の状況に応じて出発時間は変わります。食事の後にガイドより出発時間の案内があるのでよく聞いておきましょう。
八合目(3,100m)から本八合目(3,400m)までは約90分のコースタイム。真っ暗闇を照らすのはヘッドライトの灯りのみ。富士登山では必ず必要なアイテムです。お忘れのないように!
頂上までの長い道のり。眠さや高山病との戦いになる方も多くおられます。私はプライベートの登山の時に高山病でしんどい思いをした経験があったので、とにかく歩くペースと深呼吸を心掛けて登りました。幸いにも今回の登山では軽い症状ですみました。また、上を向くだけではなく、たまに後ろを振り返ってみてください。天気がよければこのような夜景を楽しむことができます。
2時10分。本八合目(3,400m)に到着しました。コースタイムより遅れての到着です。この日は混雑していたこともあり、最後の御来光館でのトイレ休憩が難しいとのことで、トイレ休憩を含む長めの休憩がとられました。
2時20分。ここから吉田口・須走口頂上までは今日の混雑状況だと2時間はかかる見込みとのこと。標高も300m上がるのでより苦しい登山になります。それでもゆっくりと足を踏みしめて上を目指すツアーの皆様。頑張りましょう!
気づけばヘッドライトの灯りは相当な数に!写真で見るよりも実際に見ていただくほうが何百倍も綺麗です。噂には聞いていましたが、異様な光景というか富士山ならではと言えるのではないでしょうか。光の道ができているよう。
4時15分。もう間もなく頂上です。遠くの空は赤く燃えています。これは美しいご来光を堪能できる!さあ、本当に、本当にあと少し!
4時35分。遂に吉田ルート頂上(3,710m)に到着です。本当にお疲れ様でした。日の出が上がるまで、ビーウェーブのツアーではこちらの扇屋でスープや温かいお茶を注文して暖をとることにしました。
御来光を待ちわびる大勢の登山者。まだかまだかとその時を待ちます。
5時21分。雲の切れ間から太陽の光が差しました。感動の瞬間です。どこで見るご来光も素晴らしいですが、日本一の山で見るご来光は格別でした。それぞれ思いは違うでしょうが、きっと皆さんが幸せな気持ちになったことでしょう。
ここまでサポートしていただいた藤本ガイドを囲んで数名で記念写真。皆さん、とってもいい笑顔です。
今回一緒に見習い添乗員として同行してくれた松竹芸能のチュンちゃん。標高3,700mを超える場所で挑んだお笑いライブ。普段とは全く違うステージでしたが、疲れている皆さんを温かい気持ちにさせてくれました。有難うございました!
剣ヶ峰(3,776m)は今回のツアーでは時間の都合上、行くことはありませんでしたが、またの機会に。ありがとう富士山。
5時40分。下山開始です。5時間ほどかけてゆっくりと山を下ります。帰りはひたすら下り。これまた長い道のりですが、次は下山後の温泉を楽しみに頑張りましょう!
山を下る際も美しい風景が広がります。今回はとってもいい天気に恵まれました。お天道様ありがとう!
頂上では全員で集合写真を撮ることができなかったので、本八合目で集合写真を撮りました。
ちなみにここ本八合目の休憩では必ずトイレに行っておきましょう。下山道はトイレが非常に少なく、七合目の公衆トイレまでは2時間ほどかかります!
しばらくするとガスが上がってきて、景色は見えなくなりました。
あとひと踏ん張りで富士スバルライン五合目に到着です。
私たちが訪れた日の登山者数は4,130名。2022シーズンで一番多かったそうです。
11時ちょうど。富士スバルライン五合目に到着しました。皆さん、本当にお疲れ様でした!
バス出発までの間、しばしお土産タイムです。
案内してくれた藤本ガイドとのお別れの時。本当に有難うございました!
ビーウェーブのツアーでは登山後に山中湖にある紅富士の湯で入浴&昼食タイム。二日間の疲れをしっかり癒してください!
これは私がいただいた醤油ラーメン。まだ添乗中なのでアルコールドリンクはありませんが、参加者の皆さんはしっかりと頂いていました!羨ましい(笑)
富士登山の添乗レポートはいかがでしたでしょうか?実際に登って写真を撮りながら、お客様と一緒に最後までやり遂げました!本当に素晴らしい体験をさせていただきました。感謝です!
ビーウェーブの富士登山ツアーでは、ツアーの前にZoomを使ったオンライン事前説明会を開いたり、添乗員が撮影したツアー中の写真を皆様に提供したりと他にはあまりないようなサービスを取り入れてツアーを組んでいます。この夏、もし機会がありましたら、是非ビーウェーブの富士登山ツアーをご検討ください。皆様の参加をお待ちしております!