公開日:2017.8.5
小豆島の名産品といえば、オリーブやそうめん、そして醤油です。ここ「醤の郷」は、昔ながらの製法を守った歴史ある醤油工場や佃煮工場が集まった一帯で、その趣深い街並みが観光スポットとしても人気を博しています。
かつて小豆島には400軒もの醤油蔵がありましたが、今も残っているのは20軒ほど。
なんとなく懐かしい感じがするこの街並みは、経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。
昔ながらのしょうゆ蔵や、しょうゆ屋跡が立ち並ぶ「馬木散策路」にきました。
車を降りた瞬間、しょうゆの香ばしい香りが漂っているのがわかりました。約20分の散策コースになっています。
散策するのに車を停めた駐車場の前にある「麹部屋」は、馬木散策路の案内所にもなっています。
お土産を見たり、軽い食事をとったりとできるので散策の際にはぜひ立ち寄りたいところ。
小豆島で醤油作りが始まったのは江戸時代で、約400年の歴史があります。小豆島を訪れた大阪城築城の採石部隊が、紀州湯浅(醤油発祥の地)の醤油を持ち込んだのがはじまりだそう。
塩や麹の発酵に適した温暖な気候、海運の利便性などから小豆島は醤油名産地へ発展していきました。
現在でも小豆島にかかせない文化となっていて、醤油を作ったひしお丼などのご当地グルメも人気です。
写真は坂手港の近くにある「大阪屋」のひしお丼です。
実はひしお丼を提供する店にはルールがあって
①「醤の郷」で作った醤油やもろみを使っていること
②小豆島の魚介、野菜やオリーブなど地元の食材を使っていること
③箸休めはオリーブか佃煮を使っていること
この3つがお約束になっています。
お店によって少しずつ違うので、食べくらべしてみても面白いです。
こちらはつくだ煮のお土産と食事処のお店「瀬戸よ志」のひしお丼。同じひしお丼でもこんなに違いがあるんですね。
一部の工場では無料で工場見学を実施しています。普段スーパーなどでも目にする「マルキン醤油」でも工場見学が可能。
この合掌造りの建物は国の有形文化財に登録されています。同じ敷地内にはマルキン醤油記念館やお土産屋さんもあって見どころがたくさん。
ほのかに醤油の香りがするマルキン記念館限定の「しょうゆソフトクリーム」も人気です!
「醤の郷」はこの辺り一帯を指すため、小豆島バスのバス停が複数あります。そのため、工場見学など目的の場所がはっきりしている場合は、あらかじめ最寄りのバス停を調べておきましょう。
MAP
住所 | 香川県小豆郡小豆島町安田地区から坂手港へ向かう県道沿い |
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時間 | ― |
料金 | 見学自由 |
休業日 | ― |
駐車場 | なし |