小豆島お遍路八十八ヶ所霊場めぐりのひとつ、雲海寺/本地堂をレポートします。

雲海寺/本地堂

公開日:2018.8.22

雲海寺・本地堂の入口

堅牢な石垣のあるお寺

こんにちは。今回は、84番札所雲海寺、85番札所本地堂にやってきました。

雲海寺・本地堂

まるでお城のような石垣で囲まれています。

雲海寺・本地堂

2つの礼所が横並び

正面に見えるのが本地堂、右手に建っているのが、雲海寺です。
天平年間に行基菩薩が風浪(ふうろう=風によっておこる波)を避け、霊端(れいずい=めでたいしるし)を見て、智浪羅密菩薩の尊像を刻み、開基させたそうです。

本地堂

正面に建つ本地堂へ行ってみましょう。

本地堂

本地堂の御本尊は、弁財天が安置されています。もとは旧神宮寺の本地仏で、明治の神仏分離によってここへ移されたそうです。

納札

納札の色にも意味があります

本地堂に色の異なる納札が置いてありました。納札とは、参拝する時に願い事を書いて、お寺に納めるお札のことですが、色には意味があり、白や赤や緑などさまざまな色の札があります。
これは、巡拝した回数によって使う色が決められていて、白だと1~4回、青4~7回、赤8~24回というように使い分けられているそうです。
100回以上回ると、錦色のお札があるそうで、一般では購入できず、霊場会に申請する必要があるそうですよ。

雲海寺

あっという間に次の礼所へ

本地堂の右手にあるのが、雲海寺です。御本尊には、如意輪観世音菩薩が祀られています。

弘法大師像

弘法大師様にもしっかりと参拝をしましょう。

田中河内介父子の墓碑

雲海寺の右手奥には、お墓のような石像が作られています。こちらは、田中河内介父子という方の墓碑だそうです。薩摩藩によって播磨灘で殺害され、その遺骸がこの地に流れ着き、埋葬されたそうです。

御朱印との記念撮影

参拝を終えた後は、朱印を頂きました。

境内の鬼瓦

表情豊かな鬼瓦

境内には、立派な鬼瓦が残されていて、芸術作品の展示会のように並んでいます。さまざまな形の顔の瓦を見ることができ、楽しめました。

境内からの景色

小豆島の街並みを一望

高台に建てられているので、青い海まで一望することができます。天気も良く気持ち良いですね~。カメラを持って景色を撮りながら遍路道を回るのもいいですね。

MAP

基本情報
礼番 84/85
名称 雲海寺(うんかいじ)/本地堂(ほんじどう)
住所 香川県小豆郡小豆島町福田369
本尊 如意輪観世音菩薩/弁財天
真言 オン ハンドメイ シンダマニ ジンバラ ウン/オン ソラソバテイエイ ソワカ