小豆島お遍路八十八ヶ所霊場めぐりのひとつ、西の瀧をレポートします。

西の瀧

公開日:2018.7.11

西の瀧の参道

小豆島屈指の絶景ポイント

42番札所の西の瀧です。ここから見える瀬戸内海の景観がとても美しく、観光で訪れる方も多い山岳霊場です。

瀬戸内海の景色

思わず息をのむ美しさ…

到着してまず目に飛び込んできたのは、この美しい海!
天気が良くて暑い!後から知ったのですが、この日は猛暑日だったようです。

西の瀧の参道

夏は熱射病にご注意を

幅の広い階段を上がっていきます。
菅笠をかぶっていて思ったのですが、普通の帽子よりも日差しを防いでくれて、風通しもいいような気がしました。

西の瀧の参道

緑に囲まれた参道

門をくぐると、みずみずしい新緑が涼しげです。秋は紅葉がきれいなんだろうなーと思いながら、さらに階段を上がっていきます。

大師堂 五鈷杵

この紐はなに?

大師堂です。紐のようなものが垂れていて先には五鈷杵(ごこしょ)がくくられています。

五鈷杵(ごこしょ)とは?
密教の法具(仏具の総称)の中の金剛杵(こんごうしょ)の一種。元はインド神話に出てくる武器を、煩悩を打ち砕いて菩提心を表すモチーフとして仏具に取り入れました。

金剛杵には3つの形があります。
・両端がひとつの突起になったもの→独鈷杵(とっこしょ)
・三股のもの→三鈷杵(さんこしょ)
・五股のもの→五鈷杵(ごこしょ)
大師像

大師様と繋がっています

紐でつながったもう一つの五鈷杵は、奥に祀られているお大師様が持っています。これで身体の悪いところを撫でると良いそうです。私は腰が悪いので腰を撫でてきました。

西の瀧の本堂

悪い龍を封じ込めた伝説

本堂には、ご本尊である十一面観音が祀られています。ご真言は「オン マカ キャロニキャ ソワカ」です。

西の瀧の本堂

入って左手を奥の方に進んでいくと洞窟になっていてます。悪事をはたいた龍を弘法大師が岩壺に封じ込めたという伝説があり、この洞窟内に湧く水はその龍の涙といわれています。

護摩堂

ここからの景色も凄い!

護摩祈祷を行う、護摩堂です。ここは他の建物よりも高い場所にあるので景色が最高です!

護摩堂から見えるエンジェルロード

エンジェルロードがきれいにはっきりと見ることができます。

護摩行

身が清められます

護摩を焚いていただきました。毎月28日に護摩行を体験することができます。

護摩行

お経と、ほら貝の音が護摩堂内に響き渡ります。

説法の様子

聞き入ってしまいます

心温まるご住職のお話を聞いて、どこかほっとするような感覚で、心が癒されました。

岩場を登る様子

軽い気持ちで行ってみると…

護摩堂の横に行場(ぎょうば=修行を行う場所)へ行く道があったので行ってみました。岩場を登っていくので、気をつけてゆっくりと登っていきます。

岩場をはしごで登る様子

こ、怖いっ!

大きな岩にはしごが立てかけられていたので、恐る恐る登ります。このはしごが簡易的にかけられていて、かなり怖い。高い所が苦手でなくても足がすくみます。

瀬戸内海の景色

素晴らしい景色ですが…

一番上まで行くとそこは断崖絶壁・・・すごく怖かったですが、やはりここから見る景色も抜群にきれい。でも怖すぎてすぐに下りてきました。

休憩所の窓からの景色

ここからでも十分です

本堂を下りたところに休憩所があり、そこでお茶を頂きました。
暑さでバテバテだったため、お茶が体に染みわたります。ここの窓から見る光景は、まるで額縁に飾られた絵のようでした。

西の瀧の参道

上ってきた参道を下りて駐車場まで戻ります。

参道からの眺め

心が洗われるような景色でした

行きの上ってきた時には後ろを振り返ることがなかったので気付かなかったですが、階段がまっすぐ下に伸びていて、海と空に吸い込まれるような眺めでした。

MAP

基本情報
礼番 42
名称 西の瀧(にしのたき)
住所 香川県小豆郡小豆島町大石558
本尊 十一面観世音菩薩
真言 オン マカキャロニキャ ソワカ