神戸・高松と小豆島とを結ぶジャンボフェリー「AOI」の乗船レポートをお届けします。

ジャンボフェリーAOI・乗船レポート

公開日:2024.10.2

新造船あおい

2022年10月就航の新造船AOI(あおい)

神戸港と小豆島を結ぶフェリーは2隻が行き来しながら航行していますが、そのうちの1隻が新造船AOIです。2022年に就航したAOIは船内の設備や座席が大きく変わり快適な船旅をサポートしてくれます。そんな新造船AOI(あおい)に乗船してみました。

プレミア席専用のスターゲート

プレミア席エリアへの専用ゲート「スターゲート」

乗船してすぐの驚きが、駅の改札のようなこちらのゲート。有料プレミア席でご予約の場合、この先のエリアに席が設けられているためQRコードをかざして通過する仕組みになっています。

プレミア席専用のスターゲート

プレミア席エリアへは専用QRコードで

今回はプレミアセキのコンフォートリクライニング席を予約していたので、先ほど乗船手続きの際にもらったQRコードの用紙を慌てて取り出しました。オンライン予約の場合は携帯電話で表示して通過もあるようなので乗船時にはどちらかをご用意ください。

コンフォートリクライニング席の入口

ゲートを通って進んだこちらの2Aエリアがコンフォートリクライニング席です。

コンフォートリクライニング席の入口

この2Aエリアに入る際にも先ほどのQRコードをかざしてドアを開けます。

コンフォートリクライニング席

こちらがコンフォートリクライニング席のエリア内です。正面の窓からは進行方向と左右の180度が見渡せます。

アオイの荷物用スペース

席やエリアごとには荷物用スペースを設置

座席のサイドにはキャリーケースなど大き目の荷物も置ける荷物スペースを完備。施錠できるワイヤー錠が付いているので船内を移動する場合も安心して置いておけます。

船内うどん「ふねピッピ」

続いて船内の共用部分を探検してみます。
2階の船内中央部にはうどんの販売コーナーが新設されました。小豆島は香川県、香川県といえば讃岐うどんということで船内でうどんが食べられます。

ふねピッピのうどんメニュー

AOI(あおい)の船内でご当地うどん

その名も「ふねピッピ」。ピッピとは讃岐弁で幼児がうどんをいう場合の方言だそうです。 つまり、「船うどん」という意味の店名ですね。
メニューは定番のかやくうどん390円、きつねうどん490円、肉うどん650円の他に小豆島ならではの食材が使われた、オリーブうどん450円、さぬきレモンうどん450円、島ごまうどん450円など種類も豊富。

ふねピッピのカウンター席

席はカウンターとテーブル席がありますが、混雑する時間帯もあるので注文をする前にまずは席を確保します。

ふねピッピの注文用パネル

うどんの注文は大きすぎるタッチパネルで

注文はこちらの大型モニター型の券売機で食券購入方式です。希望のメニューを画面タッチで選択、そのままお会計に移ります。

ふねピッピのうどんは各種決済可能

支払方法は現金、クレジットカード、QR決済などから選択ができます。
食券を購入すると呼び出し番号が印字された食券が出ますので、番号を呼ばれるまで席で待ちます。

ふねピッピのオリーブ牛のキーマうどん

オリーブ牛のキーマうどん

こちらはオリーブ牛のキーマうどん690円。香川県の西部、仁尾町のレモンとキーマカレーがよく合うピリ辛のカレーうどんです。船内で使用されるレモンはフローズンレモンを使用することで味が染みやすく柔らかくなり甘みが増すそうです。防腐剤やワックス未使用の香川産のレモンにも注目ですね!

ふねピッピの島うどん

島うどんの正体は丸金醤油の醤油せんべい

こちらは島うどん450円。小豆島の丸金醤油が作る醤油せんべいをかけうどんにダイナミックにトッピング。醤油の製造でも有名な小豆島の醤油蔵が作るせんべいがお土産ではなくうどんの具として食べるとは予想外。ジャンボフェリーの社員さんの発想でメニュー化されたそうです。
醤油せんべいをうどんの出汁に浸しながら食べるともっちりした食感とせんべいの香ばしさがうどんによく合います。よく浸しながら、せんべいをふやかしながら食べないと「島うどん」ではなく、かけうどんとせんべいになってしまいますのでご注意ください。恐らくここでしか食べられない「島うどん」をぜひお試しください。

小豆島の人気ジェラート店「ミノリジェラート」

小豆島の人気ジェラート店がまさか、船内で味わえる

うどんの販売をするふねピッピの隣りにはジェラートの販売。こちらは小豆島の人気ジェラート店「MINORI GELATO(ミノリジェラート)」がAOIの船内で楽しめます。小豆島の味としてしょうゆクランブル、酒かす、島レモンも楽しめます。

船内売店でお土産

ミノリジェラートの隣りは売店。小豆島のオリーブや醤油に関連したお土産に加えて目立ったのが瀬戸内レモンのお土産。この船内売店だけでもしっかりとお土産を揃えられそうです。

船内のキッズエリア

船内の2階中央部、売店の向かいにあるキッズスペース「石の遊び場」はその昔、お城の石垣としても献上された小豆島の石をイメージした子供の遊び場。

船内のキッズエリア

中に入るとクッションが敷き詰められたスペースやフリースペースが秘密基地のように作られています。保護者は向かいのベンチから子供たちが自由に遊ぶ様子が見られるように設計されています。

船内浴場「雲の湯」

瀬戸内海を眺めながらの船内浴場「雲の湯」が無料

続いて、2階のプレミア席エリアに設けられた展望浴場「雲の湯」です。プレミア席を利用の方は無料で利用できる施設で浴場からは船ならではの瀬戸内の景色がのんびりと眺められます。
さらに、浴場に設置されているシャワーはウルトラファインバブルで有名な「ミラブル」のシャワーヘッドを採用しているそうです。

船内の3階個室エリア

船内の3階はのびのびファミリー個室(2~6名)や個室から専用のウッドデッキに出られるのびのびバルコニー個室(2~6名)があるフロアです。

船内3階の飲食自動販売機エリア

船室以外には自動販売機が並ぶエリアを発見。

自動販売機の冷凍食品

ドリンクやガチャガチャに加えて食事の自動販売機も設置されていました。
冷凍食品の自動販売機で購入後にレンジで温めて食べるようですが、和風卸ハンバーグと香味醤油スパゲティ、しそひじきご飯とチキンカツみぞれ煮風、鶏めしとチキン南蛮などが500円程度で販売されていました。

中央部のテラス

続いて船の外を探検。芝生のある中央部のテラスは開放感がある広々とした空間。まさに360度瀬戸内海を見渡せる場所です。

アオイからの明石海峡大橋

ビューポイントは明石海峡大橋をフェリーでくぐるこの一瞬

神戸港と小豆島の坂手港を結ぶこちらのフェリーのおすすめビューポイントがこちらの明石海峡大橋を海から眺める瞬間です。時間帯によっては夕日と橋と瀬戸内海を同時に楽しめるときになります。

アオイからの明石海峡大橋

明石海峡大橋を海から見上げる景色は一瞬ですが、船内でもそのタイミングが放送されますので聞き逃さずぜひご覧ください。