2016年7月2日、3代目おがさわら丸が初就航を迎えました!それまでは竹芝桟橋から小笠原父島の二見港まで片道25時間半かかっていたおがさわら丸ですが、新しくなったことでスピードもアップし、24時間に短縮!今まで以上に、全国各地から行きやすくなりました。さっそく新造船の様子を現地レポートします。
就航:2016年7月2日 全長:150m 全幅:20.4m デッキ数:8層(旅客は2から7層) 総トン数:11,035トン
航海速力:23.8ノット(時速約44km/h) 旅客定員:892名
特徴:先代船より船体が長くなり二見港岸壁の制限上、船首には垂直ステムが採用されています。また速力アップにより東京竹芝桟橋から父島二見港間約1,000kmを片道約24時間での運行が可能となりました。
太平洋上での横揺れ防止にフィンスタビライザーが装備されています。しかしながら揺れが少ない構造とはいえ、やはり自然現象には勝てず、前線や黒潮の流れには逆らえず多少揺れることもあります。
船内はエレベーター設置及びバリアフリーとなってますので、車いす利用のお客様でもご利用しやすくなっています。
トイレも明るく広々としています。
携帯電話・スマートフォンは途中の島があれば電波が入ることがありますが、東京湾を出ると基本的に電波は入りません。用事がある際は船内のEdy対応衛星公衆電話(約23秒で100円)をご利用ください。また船内にはインターネット環境はありませんのでご了承ください。
船内にはレストラン、展望ラウンジ、ショップなどがあり、快適な船旅ができます。
こちらは展望ラウンジHaha-jima。座席は約70席あり、窓からの眺めを楽しめます。軽喫茶もあり♪
また、自動販売機にて飲み物やインスタント食品も販売されています。小腹が空いても大丈夫。
こちらはレストランChichi-jimaです。座席数は約140席。
ハンバーグ、海鮮丼にカレーなどメニューも豊富に揃っています。
なお、レストラン、展望ラウンジ、ショップでのお支払いには便利なSuicaやPASMOも利用できます。
次は船室をご紹介します。こちらは2等和室です。(敷きマットレス 幅:75cm/長さ:200cm)
実際に寝るとこのような感じになります。レディースルーム・ファミリールームをご用意しますので、女性のみのお客様も安心してご利用いただけます。
こちらは2等寝台(エコノミーベッド)です。上下の2段ベッドになっています。
(ベッド 幅:75cm/長さ:200cm)レディースルームをご用意します。
こちらは特2等船室(プレミアムベッド)です。
(ベッド 幅:75cm/長さ:200cm)レディースルームをご用意します。
2名様でご利用しやすいように通路とベットをカーテンで仕切ることが可能となっており閉め切ると個室風になります。
また特2等以上の船室にはテレビが設置されており、衛星放送がお楽しみいただけます。
こちらは1等室。今回の新船では個室が増え、1等船室は2名利用の個室となってます。広々とご使用いただけます。
(ベッド 幅:90cm/長さ:200cm)
ベッドはこんな感じです。
こちらは特1等室(デラックス)。シングルベッド2台に、ソファベッド1台。バス・トイレ・冷蔵庫・空気清浄機付です。
(ベッド 幅:90cm/長さ:200cm)
こちらは特等室(スイート)です。キングサイズベッド1台に、バス・トイレ・テレビ・冷蔵庫・空気清浄機付です。
(ベッド 幅:180cm/長さ:200cm)
専用ラウンジ:マッサージチェア・ドリンクサーバー・水素水給油器が無料でご利用いただけます。
専用デッキ:特等室のお客様共用
船内には授乳室・キッズルームもございますので小さなお子様連れでも安心してお過ごしいただけます。
浴室がないので各階にシャワールームが設置されています。
数が少ないので混雑する場合は時間をずらしてご利用ください。
ペットと一緒に旅をしたい方のために、ペットルームも完備されています。小型犬・大型犬・犬以外の3区画に分かれています。
大型の荷物専用の置き場があります。ベットルームに置けない場合はこちらをご利用ください。
また貴重品には専用の指紋認証ロッカーもございます。
他に有料で冷蔵のコインロッカーも設置しています。
いかがでしたでしょうか?電車や飛行機を使った旅と違い、1日という長い時間を船の中でどう過ごすのかを考えるのも、小笠原旅行の醍醐味です。小笠原諸島だけでなく、ぜひ行き帰りの船旅も楽しんでくださいね。
孀婦岩
夜間航行中に鳥島から父島方向に約76キロ進んだ洋上に高さ約100mの岩があります。孀婦岩(そうふがん)と呼ばれる伊豆諸島最南端の無人島です。年に数回、運行時間が変わる場合に見ることができます。
天候と運が良ければ操舵室の見学ができる場合もあります。おがさわら丸は最新の航海計器を使用して自動操舵にて運行されています。
共勝丸
小笠原諸島へ行くには「おがさわら丸」のみとなっていますが、実は「共勝丸」と言う貨物船が運行されています。ただし、普通の観光客は利用ができません。