公開日:2022.07.14
高知旅行で安芸市や室戸市を観光するなら、室戸岬は外せない絶景スポットです。室戸半島から太平洋に突き出した岬は、波の浸食により出来た荒々しい地形とアコウの木などの亜熱帯植物が広がる独特の風景が特徴です。国の名勝「室戸阿南海岸国定公園」に指定されているほか、ユネスコ世界ジオパークに認定された「室戸ユネスコ世界ジオパーク」のジオサイトの1つでもあります。
高知市内から国道55号線を車で走らせ、約90分。到着してまず目に入るのは「中岡慎太郎像」です。岬の高台に立つその目線は太平洋を見つめています。一説では、この銅像は桂浜に建つ坂本龍馬像の方向を向いているそうです。
中岡慎太郎像の横へ回ると、中岡慎太郎像上展望台(室戸岬展望台)への小さな階段があります。早速向かいましょう。
アコウの林を抜け、階段と坂道を上がっていくと展望台へ到着します。中岡慎太郎像の下から見上げた時は展望台がずっと上まで続いているように見えましたが、5分ほど上れば室戸岬展望台まで到着しました。
目の前には果てしなく続くコバルトブルーの水平線と室戸岬の岩礁帯が広がります。ゴツゴツとした岩肌に波が打ち寄せ砕ける様は迫力満点!
真下に目を向けると、先ほどの中岡慎太郎像の後ろ姿が見えます。
この展望台は「恋人の聖地」に認定されていて、高知旅行のデートスポットとしても人気です。特に11月中旬から2月中旬にかけては、夕日が蜃気楼によってだるまのように見える「だるま夕日」が見られて、とてもロマンチック。カメラスタンドが設置されているので、二人きりの記念撮影にもぴったりです。
室戸岬展望台を降りて隣接した無料駐車場へ向かうと、室戸岬の案内板が目に入ります。室戸岬一帯は奇岩群やアコウの大樹など多くのジオスポットがあり、散策ルートが整備されています。
展望台の駐車場から灌頂ヶ浜(かんじょうがはま)の海岸へ出られるようなので、行ってみましょう。
細く曲がった遊歩道を抜けると・・・
室戸岬の最先端、「灌頂ヶ浜」(かんじょうがはま)に到着。周辺はギザギザとした岩山がそびえ立ちます。このシマ模様の岩山はタービダイトと呼ばれ、深海から長い年月をかけて砂や泥の層が隆起したものです。現在も1000年に1~2mのペースで隆起を続けているとのこと。まさに自然の力を間近に感じられるスポットで、そのダイナミックさに圧倒されます。
岩の上に立ってみると展望台から見た景色がさらに迫力を増して広がります。
その他にも室戸岬には見どころがたくさんあります。展望台で景色を楽しんだら、散策ルートを歩きながらダイナミックな自然をぜひ体感してみてください。
MAP
交通 | JR高知駅から車で約110分、高知空港から車で約90分 |
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駐車場 | あり |
住所 | 高知県室戸市室戸岬町6939ー4 |
TEL | 0887-22-0574 (室戸市観光協会) |