公開日:2021.08.26
龍河洞は、高知市内から車で東に約40分。高知県の北東部に位置する香美市にあります。岩手県の龍泉洞、山口県の秋芳洞とともに「日本三大鍾乳洞」のひとつです。また、国の天然記念物や国の史跡にも指定されている、高知旅行では人気の観光名所です。到着するとまずは、駐車場の広さにビックリ!600台も停めることができるので、満車の心配はなさそうですね。しかも、駐車料金は無料です。路線バスをご利用の場合、この駐車場内の龍河洞観光センターの前に「とさでん交通」のバス停があるので、とても便利です。
駐車場の入口に何やらインパクトがあるオブジェが。洞窟で住んでいた原始人をモチーフに造られたのでしょう。こんなギョッとした目で見られては、落ち着いて電話ができません。
駐車場から「龍河洞」の入口に向かうと、お土産屋や蕎麦屋が立ち並ぶ商店街があります。高知の伝統工芸品「土佐打ち刃物」の専門店には、家庭用の包丁から鎌、手裏剣、刀まで所狭しと並んでいます。どれも切れ味が良さそうで、見ているだけでドキドキしてしまいます。
商店街を抜けると、大きな鳥居がお出迎え。その先に長い階段が見えてきます。安心してください、右にエスカレーターがありますよ!
エスカレーターに向かおうとすると、オッと、こんな所にお決まりの顔出しパネルが。これは顔出しで、はいチーズ!
このなが~いエスカレーターを上ると龍河洞の入口です。時期によってこの周辺は、多彩な植物で緑に生い茂り、エスカレーターの両サイドが緑のアーチになります。
券売所でチケットを購入しましょう。初めての方は、ガイド付をおすすめします。鍾乳洞の説明はもとより、生物・歴史・文化にいたるまで知ることができるので、より一層の理解と関心を高めることができます。冒険コースは、アトラクション感覚で小学生から参加できます。日本三大鍾乳洞の冒険体験は、一生の思い出になること間違いなし!
料金:(観光コース)大人 1,200円/中学生 700円/小学生 550円/未就学児 無料
※ガイド付:別途おひとり様500円かかります。(要事前予約)
(冒険コース)大人 2,900円/中学生 2,400円/小学生 2,250円/未就学児 無料
※冒険コース:レンタル代が別途おひとり様1,000円かかります。(要事前予約)
営業時間:8時30分~17時(3月~11月)/8時30分~16時30分(12月~2月)
※2021年7月現在
龍河洞は、山頂付近の盆地にたまった雨水が、1億7500万年ものとてつもない歳月をかけてつくりだしたとされています。龍河洞の出口付近では、弥生時代に使われていたものと思われる居住跡や、弥生式土器も見ることができます。ここで入口の公衆電話のオブジェや顔出しパネルと繋がりました。
全長約4kmの巨大な鍾乳洞の内、約1kmが観光コースになっています。所要時間は約45分~1時間です。入口横にある「龍王神社」に安全祈願をお参りして、いってきま~す!
洞内に入った途端、なんて涼しくて気持ちいい!温度が年中15度なので、夏は涼しく、冬は暖かい快適温度です。鍾乳石を照らす色とりどりの照明は、より一層の神秘感を引き立てます。所々にあるパネルには、解説と現在地が書かれていて、みどころやポイントを逃さず押さえることができます。
突如、目の前に大きな滝が!「記念の滝」といい、洞内最大の高さ11m。青くライトアップされており、これぞまさに「青の洞窟」って感じです。
さらに進むと、ギリシャ神殿の柱のような長い鍾乳石が現れました。これが自然にできた?芸術作品にしか見えません。
洞窟なので仕方がないのですが、とても低くてしゃがんで進まなければ通れない所もあります。
この岩の間は通れる?次に現れた岩は、とても幅が狭くて、お腹を引っ込めないと進めません。ここは「双葉山のへそすり石」と言い、昭和の大横綱「双葉山」がへそをすりながら通ったといわれる場所です。本当に通れたのでしょうか?
そろそろ終盤に差し掛かる、その時、信じられない光景が!長い階段が果てしなく伸びています。この階段は「しんどい坂」と言い、洞内1番のキツイ上りです。しかし、左右の照明の色が変化し、なんだかフワフワした気分で上っていけます。足元が滑りやすいので、スニーカーをおすすめします。
左右2つの岩に七福神が。なんとも不思議ですが、確かに七福神がいるように見えます。
龍河洞にもコウモリが生息します。人間に危害は加えないので、安心してください。
神の壺は、約2000年前、弥生時代に洞窟に居住していた人々が使っていたといわれる土器が、永い年月をかけてそのまま鍾乳石の一部になった壺です。弥生時代なんて、壮大な歴史を感じます。
これは、「神の壺のように壺を置いておけば鍾乳石に包まれるか」を実験している壺です。現在で84年経つのですが、弥生時代は2000年前ですから、気が遠くなる実験ですね。この後、出口に向かいます。
出口には無料休憩所があります。疲れた体を一旦休めましょう。
入口まで帰っていく途中に、2階建ての「龍河洞博物館」があります。龍河洞の生成や弥生人の生活についてさらに詳しくなりましょう。
最後の見どころは、博物館の近くにある「珍鳥センター」。ここでは、特別天然記念物のオナガドリをはじめ、高知県原産の珍しい鶏が集められています。こんなにきれいで上品なニワトリを見たのは初めてです。特別天然記念物が近くで見られてラッキー!
龍河洞は、鍾乳洞だけでなく商店街、博物館、珍鳥センターでも楽しめる観光スポットでした。
MAP
交通 | JR土佐山田駅から「とさでん交通バス」で約20分、高知龍馬空港から車で約15分、南国I.C.から車で約25分 |
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入洞料 | 大人(高校生以上)1,200円、中学生700円、小学生550円 ※2021年7月現在 |
時間 | 3月~11月/8:30~16:50 12月~2月/8:30~16:20 |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | あり(無料) |
トイレ | あり |
住所 | 高知県香美市土佐山田町逆川1424 |
TEL | 0887-53-2144 |