公開日:2022.07.13
室戸岬へ向かう国道55号線の途中にある道の駅「キラメッセ室戸」。この道の駅に併設されているミュージアム「鯨館」は室戸の捕鯨の歴史を当時の資料やデジタル技術を使い、わかりやすく解説しています。室戸は回遊する鯨の通り道だったこともあり、かつては日本有数の捕鯨の町でした。そうした鯨とともに歩んだ室戸の歴史を、VRなどを活用して大人から子供まで楽しく学べる資料館になっています。
展示室に入ると大きなマッコウクジラの模型がお出迎え!入った瞬間、目に入るのでビックリしました。
こちらはクジラの生態展示コーナー
展示物は主に鯨の生態を紹介する資料や、江戸から明治にかけて行われた古式捕鯨に関する絵巻物や史料です。展示を通じて鯨と人間のかかわりの過去と現在学べます。
特に人気なのは展示室中央に置かれた「勢子船(せこぶね)」でのバーチャル体験です。VRヘッドセットを使い、勢子船に乗って鯨と一緒に海中散歩が楽しめます。
また、もうひとつの見どころとして江戸時代に描かれた古式捕鯨絵図をデジタルアート化した3Dアニメーションもおすすめです。臨場感あふれる映像で当時の捕鯨の様子をわかりやすく伝えています。
捕鯨の歴史を学んだあとは、舌で鯨を味わってみませんか?
キラメッセ室戸の中にあるレストラン「食遊・鯨の郷」では地元の海の幸と山の幸が味わえます。特におすすめは珍しい鯨肉を使った料理。鯨食は郷土と深く結びついた伝統食です。現在も高知では鯨を使ったさまざまな料理が食べられています。
こちらは「鯨刺身定食」。口当たりはマグロのようにさっぱりとしていますが、噛めば噛むほど肉の旨味が感じられて馬刺しを思わせます。あたたかいご飯と一緒に食べれば、口の中で溶けた脂と合わさり、さらに美味。お好みでワサビ、ショウガ、青ネギなどの薬味とも一緒に。
鯨竜田定食
鯨料理は刺身以外にも、竜田揚げやフライでも味わえます。こちらは刺身とは打って変わって、衣のサクサクとした食感と噛んだ瞬間にレバーのような濃厚な味が口に広がります。臭みもなく上品な味わいです。ご飯との相性も抜群。
キラメッセ室戸の鯨館とレストラン食楽はいかがだったでしょうか。捕鯨の歴史が学べるミュージアム体験、そして伝統の鯨料理と五感で高知の鯨文化を体感できます。このほかにもキラメッセには地元の海産物や野菜、お弁当が買えるキラメッセ室戸「直売市場・楽市」もありますので、室戸を観光する際はぜひ立ち寄ってみてください。
MAP
交通 | JR高知駅から車で約100分、高知龍馬空港から車で約80分 |
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料金 【鯨館】 |
大人(18歳以上)500円 小人(小学生~高校生)100円 未就学児・無料 |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
駐車場 | あり |
住所 | 高知県室戸市吉良川町丙890-11 |
TEL | 0887-25-3377 |