新・足摺海洋館「SATOUMI」|高知ツアー・高知旅行のビーウェーブ

しん・あしずりかいようかん さとうみ

新・足摺海洋館「SATOUMI」

公開日:2023.07.29

新足摺海洋館の外観

1975年に開業した足摺海洋館が2020年にリニューアルオープン!

ここは高知県土佐清水市の竜串エリア観光の中核をなす場所、新足摺海洋館SATOUMI(KOCHI Prefectural Ashizuri Aquarium)。建物に青色のロゴマークが映えてますね。館内には竜串湾を再現する大水槽などいろいろな生き物約350種15,000点展示され、最新技術を使った臨場感あふれる展示方法をしているらしいので、今からワクワクしますね。

バス停

バス停:SATOUMI前

新足摺海洋館前SATOUMIへのバスでのアクセスは、高知西南交通の路線バスを利用。所要時間は、清水バスセンターから約17分、宿毛駅から約62分。

ポスト

施設入口付近にかわいらしい魚のオブジェが乗ったポストがあり迎えてくれました。ちゃんと集荷もあるので絵葉書を送るのもいいでね。

新足摺海洋館の前

新足摺海洋館SATOUMIの玄関で記念撮影!

シンボルマークの水色の円の中に白色で魚の絵が描かれています。これは公募して全国から集まった972作品の中から選ばれ、神奈川県藤沢市の画家、菅拓也氏の作品に決められました。「子供のころに戻って絵日記で水族館を描いたイメージ」で描かれたとのことです。私は新足摺海洋館のイメージにピッタリだと思います。
では、早速中に入りましょう♪

ご案内

現時点での開館時間は午前9時~午後5時まで。入館料は大人・小人料金以外に、団体料金(20名以上)、年間パスポートがあります。
このご案内は変更する可能性があります。事前に公式ホームページなどで営業時間などを確認して訪問することをおすすめします。

ベビーカーと車いす

玄関に入ると貸出用のベビーカーと車いすがありす。必要な方は受付にお申し出くださいね。

新足摺海洋館の受付

ぐるっと竜串お得なセット券

受付では、3つのセット券を販売しています。1つ目のセットは新足摺海洋館・グラスボート・足摺海底館、2つ目のセットは新足摺海洋館・グラスボート、3つ目のセットは新足摺海洋館・足摺海底館です。
利用時の注意事項として、それぞれの施設の当日営業状況によりセット券が販売されていない場合があります。例えば、訪れた日の海中透明度が悪いということで、グラスボー トは営業休止、足摺海底館は特別割引で入館できるようになっていました。
その他注意事項としては他の割引と併用できないことと、「ぐるっと竜串お得なセット券」を購入する場合の支払いは現金のみです。

※入館券のみ購入する場合は、交通系ICカードや複数のキャッシュレス決済を利用することができます。

足摺の原生林

1.足摺の原生林―いのちを育む源流の森―

館内は山から海へ、そしてフィールドへというテーマごとに沿った展示をされています。
1階インフォメーション横の入り口を入ると1つ目の展示があります。

原生林

足摺半島には常緑広葉樹でスタジイを中心とした巨木が多く、森を形成。森は雨水を貯え、川から海へつながり、その過程でさまざまな生き物が生息しています。

プロジェクタースクリーン

壁にはプロジェクターで生き物の動きを投影しています。下ばかり見て見逃すところでした。目線を上にあげるとびっくり、生き物が動いていました!

シュレーゲルアオガエル

森林や水田などに生息しているシュレーゲルアオガエル。アマガエルとよく似ている。
見学中は動きがなかったなあ。

鳥 鳥 鳥

原生林コーナーには鳥の置物が4羽あります。さあ見つけられるかな。私は残念ながら見つけたのは3羽でした。

トサシミズサンショウウオ

なんと小学生が発見!

土佐清水市のみで確認されている種で、全長10~17cmのトサシミズサンショウウオ。
以前はオオイタサンショウウオと同種と考えられていたそうですが、わんぱーくこうちアニマルランド (※1)が実施したDNA解析などの結果から新種ということがわかり、2018年に発表したと聞きました。
生息が知られるようになったのは、なんと地元の小学生が1972年に卵のうを見つけたことでした。土佐清水市で確認されている生息域は非常に限られており、発見当時より繁殖場所が少なくなっていることから、絶滅の危険性の高い種となっているそうです。
施設スタッフの話では、新足摺海洋館SATOUMIで展示している個体は、「わんぱーくこうちアニマルランド (※1)」で繁殖した個体を譲ってもらったとのことです。スタッフの方も実際に繁殖地域に探しに行くこともあるようですが、貴重な種のようです。繁殖地域一体を管理してくれている人もいるようで、なんともありがたいことですね。

(※1)高知市にある都市型の動物園

渓流水槽 渓流に生きる魚

Area2 プロローグ 「渓流」

2階のArea2コーナーではこの「渓流」から始まり、「里山」、「河口」への一連の自然の流れを展示している。順番に見るとすごくわかりやすいですよ。
まずは森の中の渓流を再現している水槽。流れが速く、水温が低い環境では遊泳力が強かったり、石にへばりついたり、生きていく工夫がみられる生物が生息します。また海から川を遡ってくる魚もいますね。

河口の魚

「河口」

山から川を下って流れてきた水は栄養が豊かで、海水と混ざり合う河口では干潟などが形成される。干潮、満潮に伴って大きく変化する環境でいろいろな生態系がある。ここで展示されている魚は、シマイサキ、クロコショウダイ、ヒメコトヒキ、ヘダイ、ヒメツバメウオなどです。水が澄んでいるので、観察しやすいですね。

ユーラシアカワウソ ユーラシアカワウソ

ユーラシアカワウソに会える!

2012年に絶滅宣言をされたニホンカワウソは、ユーラシアカワウソの 同じ種類で、見た目はほぼ同じ。
河川・湿地・海岸など水辺の近くで暮らしています。一昔前の日本でもカワウソは普通に暮らしていたらしいですが今はいません。
カワウソは足に水かきがあり泳ぎがとても得意で、食べ物はアユ、カニ、エビ、カエルなどが好物のようです。体長は57~70cmくらいで、ここでは陸(リク)オス2018.6.24生まれ、海(カイ)オス2018.6.24生まれと会えますよ。見分けるポイントは、あごの下に白い線状の模様があるのがカイです、是非会いにいきましょう!

ウミガメ

プロローグ「ようこそ足摺・竜串へ」

黒潮が最初に日本列島に接岸するのは足摺岬なんです。海域を中心に指定されている足摺宇和海国立公園に含まれる足摺・竜串の海は、近くを流れる暖流の黒潮が豊かな恵みを運んでくれます。

ウミガメが安心して産卵できる砂浜は日本では少なくなっているようです。新足摺海洋館SATOUMIの目の前の桜浜や足摺・竜串の海岸にはアカウミガメが毎年産卵にやってくる砂浜があります。2階のコーナーにはなんとウミガメが空中を飛んでるように見える水槽があるんです。優雅で気持ち良さそうに泳いでます。

シコロサンゴ

シコロサンゴは、垂直に伸びた板状の骨格が格子状につながり、半球状の群体となっていますね。

オオナガレハナサンゴ

オオナガレハナサンゴは、大きなポリプと長い触手を持ち、一見イソギンチャクのように見えますね。

ナガレハナサンゴ

ナガレハナサンゴの群体は半球状に成長し、触手は長く、先端がイカリ状になっており昼間もよく伸ばすようです。

竜串湾

Area3 竜串湾

Area3は、竜串湾の大パノラマをイメージして1階・2階につながった展示をされています。順路は2階の水槽上部から見学。水槽上部の一端は、水深を浅くし、浜や岩場のような場所を再現しています。水槽の手前の岩は天然ではなく人工岩ですが、臨場感たっぷりですね。

ヒトデ

真ん中下の紫色はアオヒトデ、その右側のしろっぽいのはコブヒトデモドキ、複数ある黒色はニセクロナマコです。ここは海岸付近の様子を展示しています。ヒトデは苦手な人もいますよね、私もその一人ですが、こわいもの見たさですね。

水槽

竜串湾の水深の浅い場所でオヤビッチャ、シマハギなどが泳いでいます。こういった小さい魚はスピードも速くこまごまとした動きをしますね。

ゴシキエビ

ゴシキエビは岩礁域やサンゴ礁域に生息しています。体長は40cmにもなるようです。なんと大きいことやら。

大水槽 大水槽

新足摺海洋館SATOUMIの見せどころ、竜串湾の大水槽。横幅は寝転ぶと大人4人分くらいの幅があり、高さは1階・2階にまたがる大迫力の水槽です。

ヒオウギガイ

浅い海の岩に付着しているヒオウギガイ。殻の色は赤、橙、黄、紫、褐色とさまざまできれいな色をしています。竜串周辺の地元では「長太郎貝」とも呼ばれています。一説によるとこの貝を見つけたのが漁師の長太郎だったということ、本当だといいな。ヒオウギガイは食べることができ、ホタテ貝のような貝柱を刺身にし、醤油や特性味噌を使った焼物も美味しいらしいです。

マガキガイ

マガキガイは巻貝の一種。浅瀬で砂地の海底などに生息。竜串周辺の地元では「きりあい」「ちゃんばらがい」と呼ばれています。その理由は蓋が細長く刀のように形で、それを動かしている姿からそう呼ばれるようです。本当にチャンバラしてるようですね。この貝も食用になり、塩ゆでや甘辛く煮て食べると美味しいらしい。

カメノテ

磯の岩に大群で生息しているカメノテ。貝のように見えるけれどエビと同じ節足動物の一種。竜串周辺では別名「せい」と呼ばれており、なぜそう呼ばれているかはわかりませんでした。
カメノテも食べる事ができ、塩ゆでやみそ汁などにするとエビのような食感と風味らしく、機会があれば食べてみてくださいね。

マイワシ

足摺の海がもたらす恵みを展示しています。大群のマイワシ が一定方向に泳いでいます。この大群にはアジが混ざっていたりもします。マイワシは群れをなしてますが水槽の上部を泳ぐ日もあれば、水槽の下部を泳ぐ日もあるようです。これだけ大群でスピードを出して泳いでいるのに、お互いに距離感を持ってぶつからないみたいです、不思議ですね。このダイナミックな泳ぎは残念ながら写真では伝わりません、この水槽を是非見てほしいです!

小魚

Area4 足摺の海

Area4では、足摺の海がもたらす恵みを展示。黒潮が南の海の生き物たちも一緒に連れてきます。

写真では見づらいですが、この水槽には3種類の小魚がいます。
1つ目の「クロへリイトヒキベラ(幼魚)」は、浅いサンゴ礁などによく生息してます。赤色っぽい色だけど鼻先に白い斑点があります。体長は11cmくらい。

2つ目の「キイロサンゴハゼ」は、内湾のサンゴ礁域に生息し、テーブル状や枝状の枝先などに見られます。黄色系のきれいな色をしていますが、体表には粘液性の毒があるので注意が必要ですね。体長は3cmくらい。

3つ目の「ミヤケテグリ」は、浅い海の岩礁域やサンゴ礁域に見られる。オスの第一背ビレには2個の目玉模様が見られるということだけど、なかなか見つけることができないなあ。

清水サバ

Area5 外洋/ウミウシ・クラゲ

Area5は黒潮が運ぶ多様な生き物を展示しています。
天井まである大きな水槽で、清水サバ(ゴマサバ)をはじめアジやサメなど、自由に泳いでいます。泳ぐスピードも速く、目が追い付きません。

エイ

大きな水槽の中で、ひときわ目立つ存在のエイ。黄色も自然の色です。他の魚とは違い、ゆっくり気持ち良さそうに泳いでいます。

水槽

ゆらゆらと泳ぐクラゲたちやカラフルで個性的な体をしているウミウシが展示されています。

深海

Area6 深海

Area6は深海の真っ暗で高圧の世界に生きる生物を展示。生きる為に、自然界に対応してきた姿には驚かされます。 普段みることのできない世界が目の前に展示されてるのはなんとも不思議な感じです。

このArea6で、展示は終了です。2フロアにまたがる6エリアは、原生林~海洋までをうまく再現して、とても見応えがありました。1つ1つの展示に説明書きがあるので、読んでいると時間が必要なので、見学時間は多めにとることをおすすめします!

おみやげ売り場

記念にお土産を買って帰ろう

展示室の出口から出た場所にお店があります。
オリジナルのぬいぐるみや雑貨、お菓子や地場産品など、バラエティー豊かな商品を取り揃えられてます。ここでしか手に入らないグッズも!ぜひ高知旅行の思い出の品として、お土産にいかがでしょうか。

カフェ カフェの券売機

新・足摺海洋館SATOUMIの1階にあるカフェで休憩。展示やお土産ショップを見てたのでお腹も空いて喉も乾きました。
メニューは、さとうみカレー(えびカツカレー)、タイ・グリーンカレー、マフィンバーガー(えびカツ+タルタルソース)、マフィンバーガー(厚切りハムバーベキューソース)、ピザ3種類(サラミピザ、マルゲリータ、シーフードミックスピザ)などがあります。
※「土佐ジロー」とは、高知県原産の天然記念物「土佐地鶏」オスと国内在来種メスを交配した卵肉兼用の一代雑種で、高知にしかいない希少価値の高い鶏です。

注文方法は、自動券売機でお金を入れ、「店内」か「お持ち帰り」を選んだあとメニューを選びます。発券ボタンを押すとチケットとお釣りがでてきます。

営業時間は11:00~16:00(火曜定休・祝日の場合は翌日休。5~9月は無休) 館内席36席、テラス席40席あるのでゆっくり座れます。

以上、新・足摺海洋館SATOUMIのレポートでした!
写真だけではよくわからない。もっと見たいという人は是非、新・足摺海洋館「SATOUMI」を訪れてみてはいかがでしょうか。足摺の海をリアルに体験してみましょう。

MAP

基本情報
交通 土佐くろしお鉄道 中村駅から車で約45分、土佐くろしお鉄道宿毛駅から車で約45分
時間 09:00~17:00
定休日 なし
駐車場 無料(乗用車144台、バス5台)
トイレ あり
住所 高知県土佐清水市三崎4032
TEL 0880-85-0635