公開日:2023.07.26
2012年に高速道路の高知自動車道が延長され、四万十町中央ICが開通されました。これにより高知市内から四万十町まで約100分かかっていた道のりが、約60分程度に短縮されました。そこで四万十町のPRに注目されたのが、地元の窪川養豚協会が生産した四万十ポーク(窪川ポーク)です。
四万十ポークは、飼料に米や麦を混ぜることで必須アミノ酸量を増やし、ほんのり甘みがあって臭みのない風味と柔らかくてジューシーな豚肉です。この四万十ポークを使って、四万十町産のお米を使用した、各店オリジナルの丼ぶりが「四万十ポークどんぶり」なのです。
高知市内から西へ車で約1時間、高速道路を四万十町中央ICで出た瞬間から四万十ポークどんぶり街道の始まりです。今回は、全13店舗(2023年6月時点)のうち、5軒に伺ってきましたので旅の参考にしてください。
アクセス四万十町中央ICから約200m(車で1分)
こちらの道の駅あぐり窪川は、お土産店の横にあるレストランで四万十ポークどんぶりが提供されています。
全国丼グランプリ豚丼部門で2015年から4年連続金賞を受賞した名物丼。米豚の大きなロース肉を「生きた味噌」と言われる四万十町産じんさい味噌に付け込み甘辛く焼き上げられています。それを地元産、四万十町窪川の仁井田米が盛られた丼ぶりに3枚トッピング。1枚が約50gと大きな豚肉は存在感たっぷりの1人前約150gとしっかりとした食べ応えです。
続いて、四万十ポークどんぶりではありませんが米豚を使った米豚カツカレーです。
写真では伝わらないかもしれませんが、米豚カツがとりあえずデカイ!柔らかくて、あっさりした肉汁の米豚カツは食べやすいのですが、ご飯の量ぐらいカツが載っているような存在感でした。サラダ付きのスパイシーな米豚カツカレー1,300円(税別)も是非お試しください。
アクセス四万十町中央ICから約43km(車で50分)
続いて、四万十町の西側、十和(とおわ)にある「道の駅四万十とおわ」の四万十ポークどんぶりを紹介します。
高知自動車道の四万十町中央ICからはまだ、高速道路が延伸されていないので国道381号線を走ること約50分、四万十川沿いに「道の駅四万十とおわ」があります。四万十川ジップラインが併設された施設で、食事もアクティビティも四万十川の景色も体験出来る1日を過ごせそうな場所です。
麦や大豆を薪を使って蒸し上げる昔ながらの製法で手作りされた「とどろみそ」を使って焼き上げられた味噌豚丼です。上に載った四万十町産の「高原卵」が甘辛い味付けの四万十ポークとよく合います。
「道の駅四万十とおわ」のとおわ食堂には四万十ポークどんぶり以外にもメニューが充実。四万十の天然うな重や四万十川の天然鮎、四万十鶏の唐揚げや四万十ポークのとんかつや生姜焼きなどなど。色々食べてみたい方にオススメなのが、こちらの「夏の十和かご膳」1,680円(税込)です。夏の限定メニューですが、四万十町十和地域産養殖あめごを使ったあめごの甘露煮、四万十鶏の南蛮漬け、轟味噌の味噌汁、しまんと緑茶うどんなど十和だけに10種類の地元食材料理が盛り込まれています。
アクセス四万十町中央ICから約550m(車で1分)
3軒目は、ゆういんぐ四万十。四万十町中央ICから550m、車で約1分の場所にある観光物産センターです。1軒目の道の駅あぐり窪川から350m先にあるこちらは、四万十ポークをはじめ仁井田米や四万十野菜など四万十で育った食材を使ったレストラン、それらの食材を販売するショップ、手軽におにぎりやハンバーガーで四万十素材を味わえるテイクアウトコーナーがあります。
こちらで使用される四万十ポークは高知県豚枝肉共進会で以前、グランドチャンピオンに輝いたこともある麦豚を使用。四万十ポークと言っても生産者も違うし、飼料に麦を使ったり米を使ったりと色々なんですね。
四万十ポークを3種対の味で楽しめる、四万十ポークの三種丼は、香ばしい炙りチャーシュー、さっぱりゆず塩のバラ肉、うま味たっぷりの肩ロースを楽しめる四万十ポークどんぶりです。色鮮やかに盛られた四万十ポークの下には、地元の仁井田米が使用されています。
こちらは四万十ポークを使った、豚生姜焼定食1,050円(税込)です。
1枚がしっかりした大きさと肉厚でボリューム満点。甘辛いしっかりとしたタレの後味には四万十ポークのあっさりとした肉の甘みが感じられます。
アクセス四万十町中央ICから約2.8km(車で5分)
ここからは、お店の定休日や営業時間が終了して実食が出来なかった四万十ポークどんぶり街道の登録店舗を3件ご紹介します。
まずは、窪川駅前の末広食堂。四万十町中央ICから約2.8km(車で5分)の場所にある地元で長く親しまれているお店で、テーブルとカウンターで20席ほどの店内は昔懐かしい食堂といった感じです。
こちらの四万十ポークどんぶりは、「四万十ポーク丼」。四万十ポークのバラ肉を醬油ベースの特製ダレで炒めて丼ぶりへ。ご飯の上に敷かれたレタスや一緒に盛られたトマトや刻み生姜が濃いめの味付けを少しあっさりと整えてくれる丼ぶりです。
アクセス四万十町中央ICから約80m(車で1分)
続いては、四万十町中央ICから約80m高速道路出口の交差点、広い駐車場の奥にペンションのような建物が洋食堂ケルンです。
こちらの四万十ポークどんぶりは、自家製香味ソースの「とんテキ丼」1,180円(税込)です。下調べでは17:00までの営業、何とか16時前に到着して間に合ったと思ったのですが、入口に「食事は15時で終了しました」との張り紙が(泣)
店内はケーキやクロワッサンなどもある、洋食堂cafeケルン。四万十ポークどんぶりや食事に行く場合は時間を確認してからお出かけください。
というわけで、実食は次回のお楽しみとなりました。
残るお店や今回、実際に食べる事が出来なかった四万十ポークどんぶりは今後、訪問出来たら情報を追加させていただきたいと思います。