伊豆大島は伊豆諸島の中で最も首都圏から近く、そして一番大きな島である。面積は91.06k㎡あり、約7,700人の人が暮らしている。夏は涼しく冬は温かい海洋性気候。
島の中央にある三原山は伊豆大島のシンボルともいえる山。約2万年前から現在まで、100回前後の噴火が起きたと考えられている。今も36~39年周期で噴火を繰り返している。三原山は火口を周遊する遊歩道が整備されていて、トレッキングコースになっている。初心者でもチャレンジしやすいのでおすすめ。
伊豆大島といえば椿の花が有名。島では昔から油を作るために椿が栽培されてきた。椿油は髪や肌に良いだけでなく、食用油としても活用されている。島内には国際優秀つばき園に認定された「東京都立大島公園」「伊豆大島椿・花ガーデン」「東京都立大島高校」の3つの園があり、園内では約1,500種類の椿を見ることができる。毎年1月~3月には最大のイベント「伊豆大島椿まつり」が開催され、多くの観光客で賑わう。
伊豆大島には温泉が豊富に湧き出ていて、宿泊先でゆったり温泉に浸かるのも旅の魅力。三原山を望む露天風呂がある大島温泉ホテルは日帰り入浴もできる。
伊豆大島へは東京の竹芝桟橋から高速ジェット船で約1時間45分。大型客船だと夜に出発し約6時間で到着する。伊豆諸島の中でも東京から一番近くアクセスしやすいので、伊豆大島なら気軽に島旅が楽しめる。
三原山は伊豆大島の中央にあり、山頂のカルデラ内に鎮座する中央火口丘である。標高は758m。古くから噴火は御神火、火山は御神火様とあがめられてきた。火口を一周するおはち巡りコースは三原山の雄大さを間近に見ることができる。
伊豆大島の南端にある港。旧火口湖がその後の大津波で海とつながり、さらに秋広平六の指揮でがけを切り崩し港口を広げ現在の形になった。波浮港は川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台となった場所でもある。
約15万㎡の自然林に椿やあじさいなどの季節の花が咲き、芝生の広場からは伊豆半島や富士山が見える。ゴーカートやパターゴルフといったアクティビティのほか、放し飼いにしてあるうさぎやリスに餌付けができる。焼きたての牛乳煎餅とお饅頭がおすすめ。
元町港から波浮港へ向かう島一周道路沿いに、突如縞模様の地層が現れる。大噴火によって噴き上げられた火山灰などが降り注ぎ、長い年月をかけて美しい地層を作り上げた。バウムクーヘンと呼ばれるこの地層は、今では伊豆大島の代表的な観光スポットになっている。高さは約24m、長さは630mで近くで見るとその大きさに圧倒される。