こんにちは。
今回は長野県小諸市大久保にある布引観音釈尊寺にやってきました。この大きな山が釈尊寺の入口となります。案内マップでは徒歩で約15分登ったところに釈尊寺があるそうなので、早速行ってみましょう。
しばらく山道をのぼっていくと、釈尊寺の看板や道の両端にお地蔵様がいます。このお地蔵様は、釈尊寺に訪れようとする人が山道の道中でケガなどをしないように無事に辿りつけるよう見守ってくださっているそうですよ。
お地蔵様に「無事に辿り着きますように」お祈りしておきましょう。
まだまだ続く山道を登っていきます。少し急な坂道となっていて、息切れもしてきました。登る際は、歩きやすいスニーカーや登山靴をおすすめします。気合を入れてさらに登っていきます!!
登って行くこと15分、崖の上にそびえ立つ建物が見えてきました。どうやらあれが目的の釈尊寺みたいですね。かなり高い位置に建っているので、無事に辿りつけるか少し不安になってきましたが、先を急ぎます。
歩いていくと、登山道横に古びた山門のような建造物を発見しました。こちらは、仁王門として釈尊寺に行く際にこの門を潜り抜けて釈尊寺に向かったといわれています。現在は、通行不可となっていますが、門の両端には立派な金剛力士像が安置されています。
さらに登って行くと、山門でしょうか。門が見えてきました。ようやく辿り着いたようです。こちらが釈尊寺の本堂ですね。本堂の目の前は崖に面していてスリル満点です。
こちらには、布引観音釈尊寺の「牛に引かれて善光寺参り」の伝説がのっています。伝説としては、信心を持たないおばあさんが、牛に姿を変えた観音様に導かれ善光寺まで辿り着き、今までの欲や意地悪な心を悔い改めたと言う昔話の伝説の場所でもあります。その伝説を幻牛(ゆめ)伝説といい、今も善光寺には多くの人が訪れます。
本堂の前を通って進んでいくと岩をくりぬいた大きな通り道ができています。はるか昔の人々もここを通って参拝していたんでしょうか。
洞窟を進むと、崖にそり建つ観音堂に到着です。崖からはみ出ていて絶妙なバランスで建っているのが不思議です。はるか昔の人々もここを通って参拝していたんでしょうか。
こちらの観音堂は、国指定の重要文化財にも指定されています。「牛にひかれて善光寺参り」の伝説にもあるように、おばあさんが川に布を干していたところ、牛に姿を変えた観音様が布を角にひっかけて走りだし、それをおばあさんが追いかけたということで、布引という名が命名されたそうです。
秋の紅葉時期になると、山一面が紅葉し、参拝以外にも美しい景色を楽しむことができるスポットにもなっていて、おすすめです。
寺伝によると、奈良時代に行基が釈尊寺を開き、聖徳太子が作ったとされる聖観音が祀られているという説もあり、さまざまな伝説が残る場所としても有名です。
にわかにパワースポットとしても注目されているので、ぜひ自然のパワーを授かりに訪れてみてはいかがでしょうか。