富士登山ツアーの用語集の「忍野八海(山梨県)」についてご案内します。

富士登山ツアーに参加する前にチェックしておきたい、持ち物や服装、
各ルートの特徴などをまとめました。
富士山は登山が初めてという人でももちろん登れますが、そのためには
事前の準備が肝心です。
富士登山を安全に楽しむためにも、しっかりと知識を深めておきましょう。

忍野八海(山梨県)

忍野八海(山梨県)

富士山の北東麓、バスで30分程の所に位置する忍野八海は、富士山の伏流水による8つの湧水から成り、それぞれ八大竜王を祀る富士山信仰の巡拝地です。
忍野八海が点在する忍野村全体が、かつては宇津湖と呼ばれる巨大な湖でした。西暦800年(延暦19年)の富士山の大噴火の際に流れ出た溶岩によって、宇津湖は2つに分断され、忍野湖と山中湖が誕生しました。忍野湖は富士五湖と関連する一つでしたが、川の浸食や掘削排水され、長い期間の後に枯れてしまいましたが、富士山の伏流水を水源とする湧水池がいくつか残りました。その代表的な湧水池が忍野八海です。

忍野八海(山梨県)

富士山に積もった雪の雪解け水が地下の不透水層という溶岩の間で数十年の歳月をかけて濾過され、澄み切った水となりました。「水質・水量・保全状況・景観の良さ」かなどの観点から、1934年に国の天然記念物に指定され、1985年には環境庁(現・環境省)から全国名水百選に選定されました。