富士登山ツアーの用語集の「富士山信仰の起源」についてご案内します。

富士登山ツアーに参加する前にチェックしておきたい、持ち物や服装、
各ルートの特徴などをまとめました。
富士山は登山が初めてという人でももちろん登れますが、そのためには
事前の準備が肝心です。
富士登山を安全に楽しむためにも、しっかりと知識を深めておきましょう。

富士山信仰の起源

富士山信仰の起源

遠くからも“福慈神”を拝む『遥拝』が富士山信仰の起源と言われています。
富士山が噴火していた昔、そのあまりにも激しく吹き上げる火炎に、当時の人々は起こる神の姿を重ねていました。
静岡県富士宮市には、縄文時代中期の遥拝祭祀場跡と思われる遺跡が見つかっていて、古より噴火する富士山に畏怖の念を抱いていたことが分かります。「遥拝」とは、遠く離れた場所から拝むことで、それこそ富士山には近づけないために神聖な場所を選び、祭祀場としたのでしょう。参宮浅間神社(富士宮市)では、拝殿や本殿が無い遥拝所としての当時の面影を残しています。

富士山信仰の起源

いつしか「福慈神(ふじのかみ)」と名付けられた富士山の神霊は、平安期に「浅間大神(あさまのおおかみ)」と呼ばれるようになります。その頃の富士山は荒れに荒れており、鎮めるために山麓に浅間大神を祀ったのが富士山本宮浅間大社の始まりと言われています。朝廷内でも富士山の噴火は重く受け止めていました。浅間大神の階位を「明神」から「「従三位」更に「正三位」へと短期間に下げていることからも、焦りのようなものが感じられます。