富士登山ツアーの用語集の「宝永大噴火」についてご案内します。

富士登山ツアーに参加する前にチェックしておきたい、持ち物や服装、
各ルートの特徴などをまとめました。
富士山は登山が初めてという人でももちろん登れますが、そのためには
事前の準備が肝心です。
富士登山を安全に楽しむためにも、しっかりと知識を深めておきましょう。

宝永大噴火

宝永大噴火

1707年(宝永4年)の「宝永大噴火」は、現在までにおける歴史上最後の富士山の噴火となっています。
この噴火は約2週間ほど続きました。この噴火による直接の死者は記録されていませんが、噴出した溶岩石による火災などで周囲に甚大な被害をもたらしました。
噴煙の高さが上空20㎞と推定されており、実際に100㎞離れた江戸にも火山灰が積もりました。溶岩の流下は見られておらず、地下20㎞付近のマグマが滞留することなく上昇した為、脱水及び発泡と脱ガスが殆ど行われず、爆発的な噴火となりました。
噴火が見られたのは富士山の東南斜面であり、合計3つの火口が形成されました(宝永山)。これらは標高の高い順に第一、第二、第三宝永火口と呼ばれ、互いに重なり合うように並んでいます。麓から見ると最も大きい第一火口のみが目立ちます。
宝永大噴火は歴史時代の富士山三大噴火の一つでもあり、他の二つは平安時代に発生した「延暦の大噴火」と「貞観大噴火」です。

現在でも御殿場口へと続く下山道は7合目から新5合目まで厚い火山灰に覆われ、「大砂走り」と呼ばれています。大砂走りは砂礫の中を駆け下りる事で富士登山の楽しみの一つにもなっています。