2024年10月18日(金)から20日(日)にかけて、プロ写真家の喜屋武圭介先生(JPS日本写真家協会所属)をお迎えし、「喜屋武圭介先生と行く小豆島3日間」の写真撮影ツアーを催行しました。大阪駅を出発し、香川県小豆島へと向かいました。 小豆島は瀬戸内海に浮かぶ美しい島で、オリーブの栽培が盛んです。ツアーでは、エンジェルロードや寒霞渓などの観光名所を訪れ、自然と歴史が調和した風景を楽しみました。参加者の皆様は普段使っているカメラや三脚を持参し、喜屋武先生から直接アドバイスを受けながら撮影を楽しんでいただきました。 ツアー中は参加者同士の交流も深まり、写真撮影の技術だけでなく、楽しい思い出もたくさん作ることができました。写真撮影の楽しさを再確認する機会となりました。
1日目
大阪駅よりバスで出発し、小豆島に行くために兵庫県の姫路港着きました。ここから小豆島フェリーに乗船します。初日は見事に晴れてくれました!
フェリーが入港する姿はもちろん撮影対象です!約2時間の船旅が始まります。
船内の客室で、まずはテーブルがある席にまとまって着席。その後、船上デッキから瀬戸内海の島々や姫路・岡山方面の写真撮影を思い思いに楽しみました。
ちょうどお昼時ということもあり、船内で「四季の弁当」をいただきます。小豆島の板前が調理する小豆島四季をイメージした彩り豊かなお弁当で、まぜご飯もとても美味しかったです。上陸前の腹ごしらえですね。
小豆島に入って一番初めに訪れたのは「ヤマロク醤油」です。福田港から車で約20分、内海湾から寒霞渓に向かう山のふもとに位置しています。入口では木桶がお出迎え。敷地内では醤油の香りが。
スタッフから醸造蔵について説明を受けた後、酵母菌や乳酸菌がくらす「生きている蔵」を撮影しました。蔵全体、木桶のみ、酵母菌が住んでいる場所の部分撮影、窓からの光や電球の光を取り入れた撮影など、なかなか撮影する機会がない場所を写真撮影することできました。お客様からはこの場所にしかない雰囲気、風、香りなども一緒に撮影できて良かったとお話を伺えました。
池田港から車で約5分、道の駅ふるさと村内にある手延べそうめん館にて、「そうめんの箸分け工程」を見学。職人から手延べそうめんについて説明を受けながら、各工程で写真撮影をしました。素麺を干すタイミングになると大人の身長以上に麺を伸ばし、圧巻の光景でした。いつも何気なく食べていた素麺でしたが、大変興味がわきました。写真撮影後には試食時間となり、お客様はこの施設で作った素麺はとてもおいしいとお土産を購入されていました。
1日目最後の撮影場所は、小豆島西側の海岸から直島方面を向き、夕陽が沈む様を写真撮影できました。
参加された皆様は三脚を取り出し、NDフィルターを使った作品にしたり、どんどん太陽が沈み明るさが変化するのでカメラの設定を随時変更したりして撮影を楽しまれていました。夕陽の方角、時間を事前に調べておくのは大事だと改めて思いました。
午後から4か所を写真撮影していたので、お腹がペコペコです。土庄港にある小豆島オーキドホテルの1階レストランにて夕食です。
参加された皆さんが集まって、喜屋武圭介先生と一緒にご飯をいただきました。
島の漁師から仕入れた新鮮なお造り、サザエ、あら汁、地元食材を使ったプレートなど小豆島の食材を堪能できました。
初日の撮影お疲れ様でした。小豆島オーキドホテルにある「島湯」は、殺菌・保温・美肌効果が期待できる温泉として親しまれています。実際に利用すると、いつもより体があたたかい時間が続き、肌がツルツルしている感じでした。疲れも癒され、明日も1日撮影があるのでと思い、ゆっくり休みました。
2日目
おはようございます。2日目は、ホテル近辺を散策とスナップ撮影から開始です。しかし残念ながら1日雨模様とのこと。
小豆島の良質な花崗岩と全国から募集した絵手紙のコラボレーションが土庄港、大部港などに設置されています。近くには瀬戸内国際芸術祭に出品されているオブジェなども設置されいるので、港の街並みと合わせて撮影しました。
小豆島オーキドホテルからバスに乗車し寒霞渓ロープウェイ・こううん駅から頂上駅まで登ります。晴れていれば瀬戸内海、ふもとの街並み、寒霞渓の渓谷を楽しみながら登れるのですが、雨の為に視界が限られました。参加されたお客様は雨ならではの撮影できると意気揚々と話していたのが印象的でした。
寒霞渓の渓谷は岩塊が長い年月をかけて地殻変動や浸食によって奇岩と崖地がおりなし、日本三大渓谷美のひとつとして賞されています。写真は第2展望台から渓谷側方面を撮影しています。本来であればバックに瀬戸内海が広がる眺望ですが、雲が上がってくるタイミングで撮影ができました。渓谷と雲で幻想的な雰囲気が現れていました。
午前中はずっと雨で時に激しく降る時もありましたが、参加された皆様は雨宿りをしながら、雨粒と風景の写真撮影なども楽しまれていました。
寒霞渓にあるレストラン楓にて、「島鱧鍋と瀬戸内ランチ」です。小豆島の島鱧を島特製しょうゆ出汁でたき、徳島産すだち生ポン酢醤油でいただきました。もちろん喜屋武圭介先生もう同席し参加者の皆様とお話をしながら楽しく食事をしました。
1954年公開の映画「二十四の瞳」の撮影セットが再現され、当時の風景や建物を楽しめます。小学校や教室、村の風景が忠実に再現され、昭和初期の日本の雰囲気を感じられる場所を写真撮影の題材にしました。
2日目の午後、まだ雨が降っています。しかしここは映画村、雨も似合いさらによい作品も撮影できることでしょう。映画村全体がしっとりとして雰囲気に包まれ、情緒ある風景が楽しめました。また雨の水たまりが水鏡になり写真撮影にはもってこい。雨に濡れた植物が一層鮮やかに見え写真に彩りが加わりました!
お客様の声では、雨の場合はその時にしか写真撮影できないタイミングのものや、構図があるとおっしゃれて「雨粒と植物」などみごとな写真を撮影されていました。
エンジェルロードは、小豆島にある砂の道で、干潮時に現れ、満潮時に消える自然の奇跡です。この道を歩くと、恋人たちの願いが叶うと言われており、ロマンチックなスポットとして人気があります。写真撮影にも最適です!やっと天候が回復し、雨上がりのエンジェルロードでは、目の前の島がくっきりと見える素晴らしい写真が撮れました。
2日目の夜、オーキドホテルの会議室で「夕食&講評会」を開催。おいしく食事をいただいたあとは、お待ちかねの喜屋武圭介先生の講評会。ツアー参加者の方の写真を選び、丁寧にお話をしていただきました。お客様の声では、わかりやすくて良かったと好評いただきました。
3日目
まだ夜が明けない時間に出発して、明るくなる前に撮影のセッティングをします。早朝撮影は三脚があればセットすると撮影しやすいです。ここから撮影できるポイントは、エンジェルロードがあり、その後ろにある三都半島から朝日が昇ってくるタイミングを狙いします。しかし残念ながら雲が厚く、なかなか太陽が現れません。もう引き上げようとする時間に、雲の隙間から太陽光が現れてくれました。
3日目午前中に青空ができました。天気予報は「晴れ」、最後は良い天気で撮影できるだろうと思いました。
地中海にあるギリシャのムードがいっぱいの小豆島オリーブ公園には、約2,000本のオリーブの木が植えられています。園内にはフォトジェニックな場所がたくさんありますが、その中でも有名なシンボル「ギリシャ風車」です。青空と雲をバックにきれいに写真撮影ができました。
ふたつの葉が寄り添って見えるハート型のオリーブの葉を見つけると「幸せが訪れる」と言われ人気があります。なんとツアー参加者の方は全員見つけることができました!写真撮影する方は情報収集力がすごい。同じ公園にいるのに撮影する構図は人それぞれで非常におもしろいですね。
小豆島オリーブ園の高台にある人気のレストラン。窓側からは瀬戸内海を眺めながら食事ができるおすすめのレストランです。午前中もずっと撮影していたのでお腹が空きました。
小豆島で人気の「なかぶ庵の生素麺」、そして天ぷら、茶わん蒸し、いんげん胡麻和え、きのこの炊き込みご飯などがセットになったランチをいただきました。もちもちとした食感の生素麵は特に美味しかった!
とうとう小豆島ツアー最後の写真撮影地にきました。マルキン醬油工場とその周辺にあるエリア醤の郷の撮影です。
醤の郷(ひしおのさと)は、小豆島の伝統的な醤油産業が集中するエリアを指します。小豆島の醤油造りの歴史は約400年あり、現在も20軒以上の醤油蔵や佃煮工場が残ります。写真撮影場所に選んだのは景観がすばらしい。
お客様の声では、黒い板壁が続くノスタルジックな町並みが特徴でつい撮影したくなる場所で、写真には表れないが、歩いていると醤油の香ばしい香りが漂っているのが小豆島らしいというお声がありました。撮影最後の地では、醤油蔵と空のコンビネーションがすばらしかったです!
小豆島の3日間が終了し、大阪へと帰路につきます。帰りは小豆島坂手港から神戸港まで約3時間をジャンボフェリー「あおい」に乗船します。新造船されたフェリーは大きく、とても綺麗な船内でした。船ではプレミアムのびのび席でQRコードを利用しないと入れない特別エリアに座りました。
夕方になり小腹もすいてきたので、フェリー内で「オリーブうどん」を食べました。輪切りのレモンとオリーブがのった、さっぱりさわやかなうどんで、腰もありとても美味しかったです。
10月ということもあり、日没後に明石大橋をくぐることになります。フェリーから見る夜景はすごくきれいで、ツアー最後のご褒美のような気がしました。
お客様の声で、3日間を撮影ばかりでたいへんで長いかなと思ったけど、集中して写真撮影していたので、時間が経過するのがとても速かった。小豆島は自然も多く、撮影スポットもあり、また来たいとおっしゃっていただけました。
この小豆島ツアーを企画し、とてもうれしい言葉をいただけたので感無量です。
皆様、また次回の写真撮影ツアーにてお会いしましょう!