公開日:2020.7.9
三段壁は長さ2キロ、高さ60mの絶壁。千畳敷、円月島とともに国の名勝として登録されている景勝地です。
木のトンネルを抜けると…
太平洋を一望できる岩場に到着。目の前に広がる海はダイナミックでとても美しく、思わずカメラを向けてしまいます。
ゴツゴツとした岩場のためビーチサンダルだとケガをしてしまう恐れがあります。スニーカーやスポーツサンダルなど厚底の靴を履いて行くことをおすすめします。
洞窟へはエレベーターを使って移動します。地中36mを降りると洞窟内部へ到着です。
三段壁洞窟は波が打ち付ける臨場感を鑑賞できるスポットがあるため、案内図には満潮と干潮を知らせる案内もありました。また波が高い時は潮を被ることもあるそうです。
洞窟内は電気が薄暗い場所もあり、地面が濡れていますので足元にはお気を付けください。
洞窟内から見える海上に、岩肌に10の石像が見えるという「十像岩」が現れます。さて、どんな顔が見えますか?
鼠岩・人面岩・スフィンクス・獅子岩・狼岩・猿岩・狼の遠吠え・人頭岩・人面岩の10の顔が見えるそうです。
洞窟内には日本一大きいとされる水の神様「牟婁大辯才天(むれだいべんざいてん)」が祭られています。ここはパワースポットとして知られ、どんな願いでも叶え幸せをもたらしてくれるそうです。
この洞窟には源平合戦で源氏の勝利に貢献したとされる熊野水軍の船を隠したという伝説が残っています。番所小屋には史料によって再現された兜などが展示されています。
そして洞窟の見どころのひとつが潮吹き岩。洞窟の対岸にあり、潮の満ち引きや打ち寄せる波の圧力でクジラの潮吹きのような高い潮が吹きあがることからその名がついたそうです。
これは漣痕(リップル)と言い、波や潮の流れによってできた波の化石のようなものです。自然が作りだした不思議な模様をぜひご覧ください。
三段壁には足湯もあります。太平洋を眺めながらの足湯は贅沢そのものです。