公開日:2020.7.31
紀伊田辺ICから車で約5分、JR紀伊田辺駅からタクシーで約6分にある高山寺。
今回私たちは車で訪れたので山門は通らず、駐車場に車を停めて本堂へ向かいました!駐車場から歩くと最初に目に飛び込んでくるのが多宝塔です。静寂という言葉が浮かぶほど落ち着いた境内に佇む二重屋根の塔。高さは15メートルほどあります。
境内のほぼ中心に建てられているので塔のまわりを周りながら眺めることができます。とても歴史を感じられる風貌ですね!建立は1816年。いまから200年以上前に建てられた多宝塔。当時から形を変えずに、こうやって立ち続けていると思うと感激です!
ちなみにこの塔は真言宗寺院ではよく見られる形で、真ん中の白い部分とその上が丸く作られているのがその特徴です!形にも注目してみるとおもしろいですよ!
また、大日如来をお祀りするのが一般的ですが、ここでは上宮太子(聖徳太子)を本尊とした全国的にも珍しい建物です。
多宝塔の奥にある朱赤の建物が本堂です。ご本尊は大日如来です。本堂に向かって右手前には鐘楼があります。弘法大師によって開創されたこの高山寺は真言宗のお寺で「弘法さん」と親しまれ、熊野出身の世界的博物学者である南方熊楠の菩提寺としても知られています。
となりの墓地にはこの南方熊楠と、合気道を創始した植芝盛平のお墓がありお参りすることができます。
なんともかわいい灯籠。
このお堂は観音堂です。
広い境内には色々な諸堂宇が並んでいて、一つ一つ形や趣が異なり、じっくりと見てまわるとゆっくりとした時間が流れ、日々の慌ただしさを忘れ、落ち着いた気持ちになりました。
訪れた日は6月中旬でしたが、本堂の裏手の池にある蓮が今にも咲きそうでした。
つぼみがたくさんあったので全部咲いたらどれだけ綺麗なことでしょう。次は満開の頃に訪れたいです。
池の小島にもお堂が2つあり、反対側へ周ってみると、それぞれが池に映し出されます。なんとも良い雰囲気で味のある庭園です。
池の周りは小さなお散歩コースになっています。歩いていると子安地蔵さまもおられました。
この時期、芝生の緑もきれいでしたが、春には梅や桜、秋にはもみじと四季折々の花を楽しむことができます。そんな高山寺、また違った季節に行ってみたいと思いました。
高山寺境内の台地に縄文時代早期の貝塚遺跡があり、近畿では海水産の貝殻からなる唯一のものです。
この遺跡からは先のとがった押型紋という模様の高山寺式土器も出土していて、1970年には国の史跡に指定されました。
雨上がりで日差しが差し込んで幻想的でした。
住所 | 和歌山県田辺市稲成町392 |
---|---|
営業時間 | 境内自由 |
定休日 | 境内自由 |
駐車場 | あり(無料) 約30台収容可 |