2024年10月17日(木)に第1回目の「酒蔵直営のダイニングで美食ランチ 高野街道ぶらり旅」が開催されました。
当日は11:15に河内長野駅の東出口に集合でしたが、皆さん楽しみにしていたようで、11:00過ぎにはほぼ全員が揃っていました。電車の本数がそれほど多くないからかもしれませんが・・・。
全員が揃った後、案内ガイドである河内長野観光ボランティア倶楽部の方から、散策の行程について簡単な説明がありました。1グループ10名~15名ずつの2グループに分かれ、各グループに2名のガイドが付きます。
まずは、河内長野駅の東口から西口に移動し、金剛寺と観心寺の石碑の前で案内ガイドの説明が始まります。
では、河内長野の歴史に触れていきましょう。
徒歩2分
駅を抜けると、東西の高野街道が合流する地点に、高野街道記念碑があります。ここから高野街道が始まります。高野街道は地面が赤っぽく塗装されており、わかりやすくなっています。
目の前には、とても大きな「くすのき」がそびえ立っています。
その大きさに、参加者の皆さんは口をそろえて
「うわぁ!大きいなあ!」
と感嘆の声をあげていました。
吉年邸(よどしてい)という旧家に立つくすのきは、高さ20mもあるのです。
さらに進むと、本殿が国の重要文化財に指定されている長野神社があります。
長野神社には、府の天然記念物に指定されている「かやのき」がありますが、その他にも立派なクスノキやイチョウの木があります。
そのイチョウの木が、2024年の8月に落雷の被害に遭ってしまいました。枝は何本か折れてしまいましたが、残った樹木はしっかりと立ち、青々としたイチョウの葉を茂らせています。
樹齢300年以上と言われるイチョウの木は、そう簡単には倒れないのだと感じ、感動すら覚えました。
高野街道散策30分
約30分の高野街道の散策を終えると、情緒漂う古い町並みが姿を現します。
そこにある古風なお店が、今回の美食ランチの会場「天空」です。
店内は江戸末期に建造された建物をリノベーションしており、歴史を感じるとても落ち着いた雰囲気です。この情緒ある雰囲気の中で提供される料理は、とても楽しみです。
全員が着席後、女将さんから食事内容の説明があります。
今回のツアーでは、天空の自慢である大阪産の食材にこだわった料理ばかりを集めた特別メニューを提供していただき、女将さんもとても丁寧にその説明をしてくださいます。
皆さんは、一刻も早く食事を楽しみたい気持ちでいっぱいのようでした。
まずは、食前酒です。食前酒といっても、ノンアルコールです。とても飲みやすく、アズキのような味がして美味しかったです。
前菜は左から、
・泉州水茄子のぶつ切り
・河内鴨のたたき
・よろしい茸 の3種です。
河内鴨のたたきはジューシーで、口の中に広がる風味が格別でした。
次に出てきたのは、から揚げの甘酒漬けです。
甘酒で漬けると、から揚げの中までやわらかくなるらしく、決してお酒の味がするわけではありません。とても柔らかく、口の中でとろけるような食感でした。
そしてメインは、豚ロース吟醸胡麻味噌焼き(マメマージュサラダ添え)。
これだけでご飯が何杯でも食べれそうでした。横に添えられたサラダには、クリームチーズのようなマメマージュが混ざっており、ドレッシングと絶妙な味わいを醸し出していました。
途中でご飯や味噌汁、ネギ味噌も出され、量は少し多いかなと思いましたが、皆さんの満足度は高かったように思います。
最後のデザートには、酒粕アイスが出てきます。
「天空」での大阪産の食材にこだわった創作料理は、一品一品が繊細に調理されており、そのしっかりとした味わいが印象的でした。
もちろん、お食事を楽しみながら、お酒もおいしくいただいてください。
酒蔵「天野酒」直営のダイニングならではの、蔵出しの生酒をそのまま味わうこともできます。
追加料金になりますので、お支払いは各自でお願いいたします。
昼食の後は酒造見学です。
本来は1月から3月の限定日程でしか見学できない酒蔵を、このツアーでは特別に見学できます。
今回は天野酒造の社長さん直々に案内をしていただきました。とても楽しいトークで、皆さん真剣に耳を傾けていました。
「天野酒」の試飲では、蔵出しの生酒を出していただき、皆さん「おいしい、おいしい」と大好評でした。
日本酒が飲めない方には、梅酒も出していただきました。
酒造見学の最後には、お土産コーナーがあり、日本酒のほかにも、酒粕やねぎ味噌、甘酒など、酒造ならではの商品が豊富に取り揃えられています。
すべて「天野酒」のオリジナル商品ばかりです。ほとんどの方が何かしら購入されていました。
日本酒以外では酒粕を購入されている方が多かったです。
お土産には蔵出しの新鮮な吟醸酒をいただきました。
300mlのお手頃サイズで荷物にもなりません。ご家族やお友達へのお土産にもぴったりです。
酒造見学の後は、「天空」の前で再び案内ガイドと合流し、隣駅の三日市町駅まで高野街道の散策が始まります。
散策ポイント:大日寺跡 → 烏帽子形八幡神社 → 畠山比左碑 →旧三日市交番 → 油屋跡 → 八木邸
烏帽子形八幡神社は本殿まで行くには、100段の階段を登らなければなりません。希望者には階段の無い別ルートで案内してくれるので、とても安心です。
旧三日市交番は、2007年に三日市町駅前へ交番が移転するまで、この建物に警察官が駐在していました。木造の交番は珍しく、とても風情がありますね。
約1時間半の高野街道の散策を終え、三日市町駅に到着です。
河内長野市は、「中世に出会えるまち」として日本遺産に認定されています。
今回はそのほんの一部しか垣間見ることができませんでしたが、これを機に河内長野市や高野街道に興味を持った方もいるのではないかと思います。
皆さん、おつかれさまでした。