祈りの島、新上五島町!五島列島観光で外せない上五島

公開日:2022.12.21

青砂ヶ浦天主堂

長崎県にある五島列島の北部に位置する新上五島町。中通島と若松島を中心に7の有人島と60の無人島で構成されています。ここでは、五島列島ツアーの上五島へ旅行する前に知っておきたい情報を紹介します。

鯨見山

新上五島町の歴史

平成16年に若松町や上五島町、新魚目町、有川町、奈良尾町が合併して新五島町となりました。上五島地域では、旧石器時代や縄文時代、弥生時代の遺跡が発見されており、その時代から五島で生活を営んでいたと考えられています。

桐教会

江戸時代には、幕府の弾圧によって信仰を隠さなければならなかったキリスト教徒が、新天地として移住した場所が五島列島です。新上五島町にも、カトリック教会や寺社などの多くの文化財が現在まで残っています。また日本の伝統行事としては、上五島神楽や青方念仏踊り、郷土芸能として捕鯨の伝統を伝える鯨唄などが継承されており、独特の地域文化が感じられます。

頭ヶ島天主堂

「祈りの島」の文化

世界遺産に認定された五島列島の「潜伏キリシタン関連遺産」は12の構成資産からなります。
日本の伝統的な宗教と共存しながら、信仰を続けた潜伏キリシタンは独自の文化を形成し、潜伏が終わりを迎えた後には教会を建造するなど興味深い当時の文化が色濃く残っている五島列島。新上五島町では頭ヶ島の集落が構成資産です。

頭ヶ島の集落近くにある頭ヶ島天主堂は「花の御堂」という愛称で地域住民から親しまれています。島から切り出された石を使った珍しい石造りの教会は重厚な雰囲気で、内部には椿をモチーフにした花柄文様があしらわれています。

若松瀬戸

自然との距離が近い新上五島町

約2300万年前には湖底にあった五島列島。湖の沈降や火山活動により島となって隆起しました。そのため海に突き出した山脈と、わずかな平地が広がる特徴的な地形をしています。
切り立った荒々しい断崖と白砂の自然な海岸は、複雑なコントラストによる美しい自然を私たちに見せてくれます。

新上五島町の大部分は西海国立公園に指定されており、若松瀬戸のリアス式海岸も有名。
野生の鹿が生息し、ハマジンチョウの大群生地がある中通島の山王山も見所です。

蛤浜海水浴場

また、新五島町にはさまざまなビーチがあります。とくにオススメなのは蛤浜海水浴場。白い砂浜とどこまでも広がっている海の光景は、抜群の絶景です。

新上五島町の歴史や文化、大自然を身近に感じたいときには、一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。