公開日:2021.4.17
五島列島(上五島)の有川港より車で約25分、奈良尾港より車で約15分の場所になります。
中ノ浦教会は人々より別名「水鏡の教会」と呼ばれています。
なぜそう呼ばれているのかというと、海の潮が満ち天候がいい時には、水面に教会が反射して2つに見えるからだそうです。
五島列島ツアーで私たちが訪れた時は、風が強く波が立っており、潮が満ち切っていなかったので、残念ながら水面に教会は映っていませんでした。
潮が満ち天候が良ければ、写真のように水面に映し出された綺麗な教会をご覧いただくことができます。
これこそまさに「水鏡の教会」という名にふさわしい教会です。
教会は白い色が特徴的な木造建築です。
1番高い尖塔は後に増設されたものですが、主となっている建物は1925年に建てられ100年が経とうとしている教会です。(2021年5月現在)
そんなにも歴史のある教会ですが、その長い年月を感じさせないほどの美しさを現在も保ち続けているのは感動です。
教会内は撮影が禁止の為皆様にお伝えすることができませんが、壁には椿の花の絵が描かれていたり、とても美しいステンドグラスがあったりと、目で見て楽しませてくれます。
また椿の花の花びらは通常5枚あるにもかかわらず、教会内の壁に描かれた椿の絵は花びらが上下左右に1枚ずつの計4枚となっています。これは一説によれば、あえて花びらを4枚にして十字架を表しているのではないかと言われています。
確かに言われてみると椿の十字架に見えます。私はそういうデザインなのかと思ってしまいました(笑)
五島列島ツアーで観光に来られたお客様は、教会内の美しいステンドグラスや椿の十字架など隠れキリシタンの歴史・文化を目に焼き付けてお帰り下さい。
教会に入る前の小さな庭には、聖母マリア像が中ノ浦教会を守るかのように建てられています。
またマリア像の周りにある草のアーチはバラの花だそうで、毎年5~6月頃になると真っ赤なバラが咲き誇り、聖母マリア像を包みます。
なんとも美しい光景に思わず見とれてしまいそうです。教会の内部だけではなく教会の庭や建物自体も私たちを楽しませてくれます。
中ノ浦教会の前の道路は「九州自然歩道」に設定されています。
九州自然歩道とは九州にある7県を回る歩道の事で、四季に伴い自然豊かな風景や歴史や文化を巡ることができます。のんびりと自然を堪能しながらハイキングはとても気持ちのいいものです。
中ノ浦教会から少し九州自然歩道を通りあたりを散策もいいですよ。
中ノ浦教会はいかがでしたでしょうか?
ぜひ大自然の入江に建つ美しい中ノ浦教会にぜひお立ち寄りください。
MAP
住所 | 長崎県南松浦郡新上五島町宿ノ浦郷中ノ浦 |
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内覧時間 | 9:00~17:00 ※ミサ、冠婚葬祭時には不可の場合もあります。 ※閉まっている場合もあります。 |
駐車場 | あり(無料) |