公開日:2021.4.15
五島列島・下五島の柏崎公園にある辞本涯の碑へは、五島つばき空港・福江港より車で約40分。
柏崎は804年頃に日本から唐(現在の中国)へと渡った遣唐使の最後の寄港地とされています。
近くには飲料水を確保するために利用したと言われている「ふぜん河」や、遣唐使に選ばれた者の霊を祀る「岩嶽神社」など多くの史跡が残されています。
この柏崎公園に建てられた銅像は日本に真言密教をもたらした、空海です。空海も唐に渡る際にこの地に降り立ったと伝えられています。そして唐に向けて出発の際には目の前の島「姫島」との間を通り向かったそうです。
空海の銅像の隣には、通り過ぎる遣唐使を見て書いたとされる文字が残っています。その文字は「辞本涯(ジホンガイ)」と書かれており、「日本の最果ての地よ、さようなら」と記されています。
遣唐使がどんな思いで船に揺られていたのか、じっくり考えてみるのもいかもしれません。
現在は灯台が建てられ、船舶運航の安全を守っています。
写真の岩石が黒いのは、火山の影響です。自然の影響もわかる柏崎公園です。
九州自然歩道三井楽ルートを示しています。景勝地の案内やルートの確認をしましょう。
MAP
住所 | 長崎県五島市三井楽町柏 |
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駐車場 | あり(無料) |