公開日:2021.4.12
五島列島の歴史が詰まった五島観光歴史資料館をご紹介します。五島観光歴史資料館は、その昔同じ場所に建っていた福江城(石田城)の跡地に建てられた資料館です。
昭和62年に建築が着手され、平成元年11月、約3年かかり建設が完了しました。館内は3階建てで、入館料は大人300円/小中高生100円(2021年5月現在)です。
さっそく館内へ。
観光ガイドコーナーでは、五島列島の歴史や自然を題材としたゲームが楽しめます。特産品コーナーでは椿油などの特産品を展示。
壁には福江島に古くから伝わるバラモン凧が展示されています。バラモンとは五島の方言で「活発な、元気のいい」という意味です。
ここでは五島列島に昔住んでいた人がどのように暮らしていたかなどの歴史の品が展示されています。
島に人が住み始めたのは、今から2万年前の旧石器時代と言われています。現在五島で発見されている遺跡は150ヵ所以上あるそうで、どの遺跡も山と海が近い場所に残っており、食べ物に恵まれた豊かな土地で生活を送っていたようです。
続いてこちらは、五島列島にある砂浜の砂です。場所によって砂粒の大きさや色が違います。
他にも福江城建設時代の兜や火縄銃、当時の藩主ゆかりの品が展示されています。
施設の最上階、3階には五島列島のキリシタンについての資料が展示されています。ここが五島観光歴史資料館のメインとなる展示場所です。
3階に上がってすぐに目に入るのは、教会やキリシタンたちについての資料です。隠れキリシタンの歴史や五島崩れがどのように起こったのかなど、様々な内容が写真を使って分かりやすく展示されています。
五島崩れ…明治時代、五島列島で隠れキリシタンが摘発された事件のこと。
奥に進むと体感シアターがあります。このシアターでは、教会内部の写真や映像を投影し、キリシタン史の解説など、ここでしか見ることのできない内容を繰り返し上映しています。上映時間は短いですが、ぜひご覧ください。
五島列島の模型です。手前が下五島、奥が上五島です。赤いピンは島内の教会の場所を示しています。こうやって見ると、五島列島にどれだけ多くの教会があるのかが一目でわかります。
キリシタンゾーンを抜けると、そこは五島列島民芸品コーナーです。写真は五島市を中心に古くから伝わる伝統の踊り「チャンココ」の衣装です。チャンココの「チャン」は鉦(かね)の音、「ココ」は太鼓を叩く音と言われています。
続いては「ヘトマト」という伝統祭りに使用される大草履(おおぞうり)です。竹で骨組みを作り、そこに稲わらを巻きつけ作り上げる大草履。なんと長さ3m、重さ250㎏もあるそうです。
その大草履を若者が担ぎ、神社に奉納します。道中で見物している娘さんを捕まえ大草履の上に乗せ、何度も胴上げをするそうです。
資料館で五島の歴史をご覧になってから島を回られると、より観光をお楽しみいただけると思います。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
MAP
住所 | 長崎県五島市池田1-4 |
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営業時間 | 1月~5月 9:00~17:00(入館は16:30まで) 6月~9月 9:00~18:00(入館は17:30まで) 10月~12月 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 年末年始、12月~4月の月曜日 |
駐車場 | あり(無料) |