富士登山ツアーの用語集の「富士山にかかる雲で天気が分かる?」についてご案内します。

富士登山ツアーに参加する前にチェックしておきたい、持ち物や服装、
各ルートの特徴などをまとめました。
富士山は登山が初めてという人でももちろん登れますが、そのためには
事前の準備が肝心です。
富士登山を安全に楽しむためにも、しっかりと知識を深めておきましょう。

富士山にかかる雲で天気が分かる?

富士山にかかる雲で天気が分かる?

天気や天候を予測する昔からの言い伝え「天気俚諺」。「富士山に笠雲がかかると雨」や「富士山の東に吊しが出ると雨」などの諺があるように、自然現象で気象の特性に注目したり、動植物の生態変化に注目したりして天気を占います。
富士山山麓の人々は昔から富士山にかかる雲の様子を見て天気を予想し農作業や生活に役立ててきました。実際に河口湖測候所が1933年から20年間、富士山の雲形を観測・分類した結果、その予報精度の高さが証明されています。
富士山にかかる雲の中でも最も有名なのは笠雲と吊し雲。富士山だけでなく山であれば比較的よく見られるレンズ雲の一種で、乱気流などの原因となる山岳波を視覚的に見る事が出来る数少ない証拠となる為、航空分野でも危険な雲として知られています。ただ富士山にかかる雲はその美しさと変化が独特で、形によって20種類の笠雲、12種類の吊し雲に分けられています。
笠雲や吊し雲の出た当日又は翌日の降水確率70~80%とかなりの確率で天候が悪化しますが、中には「日和笠」とも呼ばれるつみ笠のように晴れ間を齎す雲もあります。こういった富士山の雲は古くから人々に愛され、絵画などに描かれてきました。