富士登山ツアーの用語集の「高山病」についてご案内します。

富士登山ツアーに参加する前にチェックしておきたい、持ち物や服装、
各ルートの特徴などをまとめました。
富士山は登山が初めてという人でももちろん登れますが、そのためには
事前の準備が肝心です。
富士登山を安全に楽しむためにも、しっかりと知識を深めておきましょう。

高山病

高山病

一般的に「高山病」は急性高山病の事を指します。急性高山病は、高地に順化していない人が海抜2,500メートル以上の高所へ数時間のうちに到達した際、低酸素環境によって生じる急性の呼吸・循環・中枢神経症状を主体とした症候群です。
急性高山病が軽度の場合は高地到達後、数時間~24時間以内に「山酔い」が発生します。適切な治療をし、安静にしていれば大部分の人が2日程で自然と回復します。
主な症状としては、頭痛、めまい、食欲不振、脱力、呼吸困難、嘔吐など。強い呼吸困難や起座呼吸を催す「高地肺水腫」や、運動失調、脳神経麻痺、昏睡などを催す「高地脳浮腫」になると緊急の集中治療が必要です。

高山病

富士山では、車で行く事の出来る五合目は既に標高2,400mとなります。高山病の発症率、重症度、罹患期間は、到達する高さや速度に左右されます。また、高地での飲酒や鎮静薬の服用、睡眠不足なども高山病の発症や症状を促進します。

登山前から体調を整え、高地の環境に順応できるように休息を取りながらゆっくりと高地へ到達する事によりある程度予防が出来ます。万が一発症した際は、寒冷・紫外線を避けて安静、保温、酸素吸入で経過観察をし、下山してください。