富士登山を楽しむために必要な服装や持ち物をご紹介します。

富士登山は本格的な登山です。安心・安全に
楽むために、入念な準備をしましょう。

富士登山は標高差や気温差が大きく、天候の変化も多いので、状況に合わせた服装が求められます。

下記④以外は必須です。

服装
①帽子
日差しを避ける場所がほとんどないので、日焼け対策や熱中症対策として必需品です。また、風に飛ばされないようにアゴひも付きがおすすめです。
②手袋
夜間は氷点下まで気温が下がることもあるので、防寒対策として手袋は必需品です。また、岩場などの転倒時に手を保護してくれるので、ケガの予防にもおすすめです。
③アンダーウェア、Tシャツ・長袖シャツ
登山中は大量の汗をかくので、吸汗速乾性能の低いものを身に着けていると身体が冷えてしまい、体力も奪われてしまいます。吸汗速乾性能や防臭性能に優れた化学繊維やウール製がおすすめです。
日焼けが心配の方は、日焼けクリームを塗っても汗で落ちてしまうので、長袖シャツがおすすめです。
④サポートタイツ
脚や股関節、膝など疲労や痛みを軽減してくれます。また、余計な運動のブレを抑制してくれるので、パフォーマンスの向上にも役立つアイテムです。
⑤防寒着
富士山頂の最高気温は平均10℃程度、最低気温は平均0~5℃程度と真冬並みの寒さのため、防寒具は必需品です。軽くて暖かいフリースと軽くてコンパクトに収納できるダウンジャケットを1つずつ持っていくことが基本ですが、雨具をどちらかに代用することもOKです。
⑥パンツ(ズボン)
ひざや足を曲げ伸ばししやすい伸縮性があるパンツがおすすめです。さらに薄くて軽い化学繊維を使用している登山用パンツは特におすすめです。ジーパン・チノパンのような綿でできたパンツは速乾性が悪いので、NGです。
⑦スパッツ
パンツ(ズボン)の裾の汚れや靴の中に雨や砂利が入るのを防ぐことができる必需品です。とくに下山道は砂利が深いため、靴の中に小石が入ってしまうと何度も立ち止まり、靴を脱がないといけなくなります。
⑧靴下
マメや靴ずれを防ぐためにクッション性のある厚手のものを選びましょう。登山靴との相性も重要です。吸汗速乾性能や防臭性能に優れた化学繊維やウール製がおすすめです。
⑨登山靴(トレッキングシューズ)
靴底は堀の深い凹凸があることにより滑りにくく、足首まで保護してくれるミドルカットかハイカット(くるぶしを被う深い靴)がおすすめです。
ほとんどの登山靴には防水透湿性素材(ゴアテックスなど)が使用されておりますので、靴内部への水の侵入やムレを防ぎ、靴ずれなど起きにくくなります。
スニーカーのような靴は滑りやすいのでケガに繋がりやすく、また足が疲れやすくなるので、NGです。

山の天気は変化しやすく、特に富士山のふもとと山頂の気温差は非常に大きく、約20℃もあります。暑くなったり寒くなったりした際にすぐに脱ぎ着できるよう、重ね着スタイルで対応しましょう。厚手の服を1枚持つよりも、薄手の服を複数枚用意するのが◎。

富士登山は本格的な登山になります。しっかりとした装備を準備しましょう。

①・②・③は必須です。

①ザック&ザックカバー
容量は30L程度が目安です。肩への負担を軽減できるウエストベルト付きタイプのザックがおすすめです。また、雨対策としてザックカバーも一緒に準備しましょう。
②雨具
天候がコロコロ変わる富士登山では最重要の必需品です。上下別のセパレート型がおすすめです。防水性と快適性を考えると登山用のゴアテックス製がベスト!
※ビニールカッパ・ポンチョはNGです。
③ヘッドライト
ご来光を拝む場合、夜明け前から歩き始めますが、登山道は真っ暗なので、必需品です。ハンズフリーになるので、登山中ストレスになりません。点灯時間が長いLED製&防滴のものがおすすめです。
④トレッキングポール
2本足よりも3~4本足がバランスも良く、転倒防止に役立ちます。また、足にかかる負担が分散できるので、とくに下山の際には役立ちます。脚力や膝に自信のない方にはおすすめです。
⑤サングラス
天気が良い日は日差しが強くなるので、紫外線防止に役立ちます。また下山中は砂埃から目を守るのに重宝します。

必要な持ち物はこちら!防寒や紫外線対策を考えて準備しましょう!

  • 飲料水 登山中の水分補給量は、1.5L程度が目安です。(500mlペットボトル×3本/ミネラルウォーター・スポーツドリンクなど)
    潰しやすいペットボトルがおすすめ。軽量化のため山小屋や自販機で購入できますが、割高です。
  • 携帯食 おにぎりやサンドイッチ、パン、シリアルバー、栄養補助スナックなど消化しやすい食べ物がおすすめです。
    また、チョコレートやドライフルーツ、ゼリーなどの甘いものは、短時間でエネルギーに変わりやすいので、休憩毎に補給するのもよいでしょう。
  • 着替え 天気が良いと大量の汗をかき、雨天時は泥まみれになりますので、必ず準備しましょう。
  • 日焼け止め 富士山は紫外線が強く、日差しを避ける場所がほとんどないので、必需品です。
  • タオル 汗を拭くのはもちろん、首に巻くことにより、寒い時のネックウォーマーや日差しが強い時の日焼け防止として役立ちます。
  • トイレットペーパー(ティッシュペーパー) 富士山の有料トイレに常備されておりますが、ペーパー切れになる可能性もあります。流しても良い水に溶けるトイレットペーパーあるいはティッシュペーパーを準備しておきましょう。
    ※ペーパー類は必ず防水袋に入れておきましょう。
  • ウェットティッシュ・汗拭きシート 山小屋には洗面所やシャワーがないので、顔や体を拭くのに重宝します。
  • ビニール袋・防水袋 ゴミ入れや汚れたもの入れ、濡らしたくないものを収納するのに役立ちます。ゴミは必ず持ち帰りましょう。
  • 耳栓・アイマスク 山小屋での仮眠中、周りの話し声やいびきなど気になる方は、騒音対策として耳栓をおすすめします。また、消灯後の山小屋内は真っ暗なので、トイレに行く人たちのヘッドランプの光が気になりそう方は、アイマスクをおすすめします。
  • 使い捨てカイロ ご来光待ち時間帯の富士山頂の最低気温は、7~8月でも平均0~5℃程度と真冬並みの寒さになります。また、風が強い日は体感温度がさらに下がります。
    防寒着はもちろん必須ですが、冷え性や寒さに弱い方にはさらなる防寒対策として用意しておくと安心でしょう。
  • 小銭 有料トイレや山小屋の買い物・食事など小銭が必要になりますので、必ず持って行きましょう。
  • 絆創膏 ケガや靴ずれを起こした時などに役に立ちます。
  • 保険証のコピー 登山中にけがや病気になった際に必要になります。
  • 登山前&下山後のシューズ・サンダル 登山直前まで足をリラックスさせたい方、下山後の疲れた足をクールダウンさせたい方は、リラックスシューズやスポーツサンダルをおすすめします。
  • さらに砂埃対策としてマスク、靴底がはがれた時に役立つガムテープなどがあれば重宝します。